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京都府保険医協会定時代議員会で特別決議 |
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京都府保険医協会は1月28日、第178回定時代議員会で「診療所再診療堅持、5分間ルール撤廃等を求める特別決議」を満場一致で採択しました。 先の総選挙で、民主党は「総医療費対GDP比をOECD加盟国平均まで今後引き上げる」ことを公約に掲げ、勝利した。小泉医療構造改革による連続4回の診療報酬マイナス改定により、疲弊しきった我々保険医は、「保険で良い医療」の実現に向け、前進を夢見た。 しかし、2010年度改定率は医科本体1.74%増、4,800億円となるものの、急性期入院に4,000億円が投じられ、外来は0.31%増、400億円に抑制された。この限られた財源の中、外来では診療所の再診料の引き下げと外来管理加算の見直しが、財源確保のツールとして俎上に上がっている。病院の現場が「崩壊」と言われるほどに疲弊している中で、地域医療が混乱を来さずに辛うじて持ちこたえているのは、地域の診療所が努力して支えているからである。その診療所を疲弊させていけば、地域医療は根底から崩壊する。 2010年度改定に関する中医協の議論は大詰めを迎えている。我々京都の保険医は、中医協で奮闘する安達秀樹委員を全面的に支援し、協力を惜しまないことを表明する。 そして、政府・厚生労働省に対し、診療報酬の「配分見直し」ではなく、総枠を引き上げることを求めるとともに、2010年度改定で、現在検討されている事項の中でも、特に問題と思われる以下の事項の改善を求めることを決議する。 記 一、低すぎる再診料を引き上げること。当面、病院の再診料を診療所の再診料まで引き上げて統一すること。 一、再診料の外来管理加算に設けられた5分間ルールは廃止すること。 一、各乳幼児加算及び小児科外来診療料を引き上げること。また、小児科外来診療料と初・再診料の時間外加算等を算定する場合に、乳幼児加算分を減じる措置を廃止すること。 一、在宅医療点数の算定要件を簡素化し、併算定禁止の取扱いを廃止すること。 一、検査、処置及び手術の汎用点数は引き下げないこと。手術料は創傷処理、皮膚切開術を始め汎用点数の評価も引き上げること。 一、訪問看護、リハビリに関する医療保険と介護保険の給付調整による制限を撤廃し、訪問看護、リハビリが必要な患者に、どちらの保険でも提供できるようにすること。 一、入院料は加算の評価に加え、入院基本料本体を引き上げること。有床診療所の入院料を引き上げること。15対1入院基本料、療養病棟入院基本料を引き下げないこと。 一、90日を超えて一般病棟等に入院する患者は包括点数を算定する取扱いを廃止すること。後期高齢者への「差別」との批判を逆手にとり、一般に広げることは絶対に止めること。 一、主治医が医学的な必要性を認め、入院中の患者を他医療機関の外来に受診させる場合、双方の医療機関とも出来高で算定できるようにすること。 一、療養担当規則等に、「患者が後発医薬品を選択しやすくするための対応」に関する努力規定は追加しないこと。 2010年1月28日 京都府保険医協会 第178回定時代議員会 |
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