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「専門官」昇任問題で憤りと疑問噴出
職員の働く意欲をそぐ深刻な問題
府職連で緊急に当局申し入れ

  「専門幹」昇任問題で職場から憤りと疑問の声が噴出しています。論文を書き面接を受けた多くの職員が昇任されないという事態は、当局がいう人材育成≠ヌころか、職員の働く意欲をそぐ深刻な事態を職場にもたらしています。府民のためにまじめに働く職員が報われる昇任・昇格制度が求められています。

●職場を混乱させることが目的なのか?!
 「自分でも立派な論文を書いたという自信があった。続く面接では世間話≠フような雰囲気・内容となり、ある意味安心≠オていたのに、内示では昇任できません≠ニの一言だけ。落とされた@摎Rが分からない」

「所属長からの昇任はありません≠ニの内示に対して理由を質したところ、原因は論文です。私は目を通していないので分からないが…≠ニの返事。愕然とした」

「職場の同じシマで2人が論文審査と面接を受けた。所属長からは1人しか昇任させられない≠ニ告げられ、そのとおりとなった。しかし他の部局では同じシマで3人が昇任することになったという。どういうことなのか」

「昇任はありません。理由は分かりません≠ニいう。人事評価制度の第2次試行ではまがりなりにもフィードバックがあった。なぜホンチャン≠フ内示では、それがないのか」

「家庭のことも二の次にして精一杯仕事をしてきた。なぜ昇任できないのか分からない」「論文を書いて。面接を受けて≠ニいうので、しっかり書き話し自信をもって内示の場に臨んだところ、あなたは59歳なので対象外でした≠ニいう。責任者出て来い」

「残留です。主査です≠アれが内示のすべてだった。あり得ない」「論文云々ではなく、年齢だけで判断されたとしか思えない」

「職員長は交渉で公平公正に行うために努力したい≠ニ表明したという。その結果がこれなのか」

●きちんと処遇することこそ人事当局の責任
 一般職員への人事異動の内示が行われた3月25日、職場では専門幹昇任に挑戦した職員からの憤りと疑問の声が噴出しました。 翌26日午後、職場で起こっている問題も指摘し抗議するとともに、論文・面接に挑戦した大多数の府職員・教職員は、担うべき資格・能力・意欲をもっており、改めて評価し昇任・昇格させること、そして説明責任を果たすことを強く求めました。

 これに対し職員長は、「ライン・スタッフともポストは限られている。制度のネライは、これまでブラックボックスだった任用をどう透明性・公平性・納得性・合理性を確保していくかだと思っている」と述べ、「今回、大多数が挑戦してもらったが、主幹の級にこれだけの職をつくったことは、ある意味では大きなとりくみだと思っている」と話しました。さらに、「FA制度でも、『今回、残念ながら駄目だったら未来永劫無しということはあり得ない。チャレンジしてほしい』と徹底しており、今後ともチャレンジしてほしい」と語りました。そのうえで、「申し入れの内容は所属長にも徹底し、不十分であれば説明していきたい。何のために意欲能力を発揮するかと言えば府民サービス向上のためであり、議論していい制度にしていきたい」と強調しました。

●職場からの声と要求の集中を
  「給与構造改革」の下、この間、府職労が当局との間で昇任・昇格制度についての交渉を積み上げ2年目を迎えています。そのなかで専門幹をスタッフの職として位置づけ処遇することは重要なことであると判断し、大多数の職員は専門幹に昇任する意欲・能力・資格をもっている≠ニして、当局に対しこれにきちんと応え昇任させることを強く求めてきました。
 ところが、論文を書き面接を受けた多くの職員が昇任されないという今回の事態は、当局がいう人材育成≠ヌころか、逆に職員の働く意欲をそぐ深刻な事態を職場にもたらしています。また今回、職場段階ではまともに説明責任が果たされておらず、この点でも人事当局の責任は重大です。
 27日には、教育支部も当局に対し「重大な背信行為」と抗議し、「白紙撤回の上、再検討する」よう申し入れました。
 府民のためにまじめに働く職員が報われる、そうした昇任・昇格制度としていくことが求められています。府職労は引き続き、この課題で職場をあげたとりくみをすすめます。みなさんの声をお寄せください。

 まじめにがんばる職員は専門官への意欲・資格・能力は十分
           府職連の昇任・昇格に係る緊急申入書

 3月25日、給与「構造改革」のもとでの新たな昇任・昇格制度の2年次となる内示が行われました。
 20年度の昇任・昇格について当局は、交渉の場で「誰を落とす≠ニいう目的はさらさらない」「本人がやる気をなくさないようフォローしたい」と回答するとともに、専門幹についても「誰でもとはならないが、若手の育成や自他ともに認めるエキスパートで、業務と責任を持って任せられる人を総合的に判断し処遇するもの。府職員魂・意欲を持っているかどうか判断したい」と表明していました。
 しかし、結果は、特に新たな職である専門幹への昇任について、大変厳しいものとなりました。
 行政ニーズの多様化・給与費プログラムに基づく定数削減・IT化など年々厳しくなる職場環境の中で、府に働く府職員・教職員はそれぞれの仕事に取り組み奮闘しています。しかし、今回の結果は専門幹昇任に挑戦した多くの府職員・教職員の意欲をそぐ結果となりました。また、職場では選考結果のみが伝えられ、職場運営上から当然果たされるべき本人への説明がされておらず、失意が渦巻いています。
 こうした職場の事態を踏まえ、下記のことを申し入れるので、誠実な対応を求めるものです。

                                     記

1.専門幹は、挑戦した大多数の府職員・教職員がそれぞれ担うべき資格・意欲・能力を もっており、あらためてそれを適正に評価し、昇任・昇格させることを基本とすること。
2.専門幹は、個々職場の状況や職種によってその条件は異なっており、幅広く多面的に とらえ、対応すること。
3.今回昇任に至らなかった府職員・教職員に対し、人事当局として説明責任を果たすこ と。その際には、日々の頑張りを評価し、激励し、人材育成する立場に立つこと。


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