京都府職員労働組合 -自治労連-  Home 情報ボックス 府政NOW 京の写真館 賃金 料理 大学の法人化
府職労ニュース

職員の働く意欲を引き出す異動を

昇任・昇格、人事評価とひっくるめてはだめ

府職労が当局に要求

  この間、人事異動のヒアリングと合わせて昇任・昇格制度の面接が行われています。また12日にむけて「論文」の提出も行われています。さらに12日の週には人事評価制度(2次試行)の面接もピークを迎えます。そしてこれらの合間を縫うように、平成20年度の本庁組織と職名が提示され、地方機関のそれも示されようとしています。加えて困難補佐以上を対象とした2次面接も続きます。「どうしてここまでバタバタなのか」の声が管理職も含めて職場から噴出しています。

110番*ツりっ放し
 2月1日の金曜日、本庁のA課では午前中から人事異動ヒアリングがスタートしました。しかし、課員の多くがシマ長′o由のメールによって新しい本庁組織と職名を知ったのは週明けの4日、月曜日となってからのことでした。
 4日にはまた、本庁B部の組合役員であるCさんのケイタイへ3人の方からの110番≠ェありました。「先週にヒアリングを受けたが、今日になって初めて異動希望の職場が無くなる≠アとを知った」「所属長はじめ3人もが座っていてビックリした」「なぜ今まで結婚せずに独り身でいるのか≠ニセクハラまがいの質問を受けた」などの110番≠ナす。
 同じく本庁D部のEさんは人事異動ヒアリングを終わって、席を立ったところで、所属長から「あっ、これ提出して下さい」と一声かけられ、困難補佐@pのA4の論文様式を渡されました。「ひょっとして、あの一声≠ェ面接だったのか」と今になって振り返り唖然とするEさんです。 地方機関の職場でも、未だに組織の提示がないままにすすめられる異動作業に不安の声が広がっています。

メールだけで済ます悪癖
 当局のやり方が何事もメールだけで済まそうとしたり拙速にすすられるもとで、十分な説明責任が果たされず混乱を招く事態も生じています。そのたびに本部と支部が当局に対して、個別に指摘もし改善や対応を求めてきています。
 府職労は1月31日の人事異動要綱の提示にあわせて、@昇任・昇格を使って異動希望を誘導するような面接は行わないこと、A法人化や本庁組織再編を控え、例年以上にていねいなヒアリングなどの対応をすること−などを柱とした人事異動要求書を申し入れるとともに「人事異動110番」を本部に設置しました。

受け持つ業務が分らない
 平成20年度本庁組織についても、「年度末に、あれもこれもとある中でいったいどうなるのか心配」との声が職場で広がっています。
 2月1日の当局による提示の際には、府職労は「担当が受け持つ業務などについては分らないことも多い。職場議論が大切であり、地域機関もふくめ定数を早急に示すように」と求め、当局は「できるだけ早く示したい」と答えました。また「4月に向けて執務室や引っ越しなどの具体的な問題が出てくることに対して責任もった対応を」と求めたのに対し「企画課が窓口となって責任もって対応したい」と答えました。

モチベーションはどうなる
 大幅な変更となる本庁の「職名」についても職場からは様々な声があがっています。「職員のモチベーションに影響しないか」「専門員と専門幹って、どう違うのか」「ころころ変わって、どんな意味があるのか」などなどです。
 2月1日、府職労は「提示された新たな補職名が現行の補職名との関係で、モチベーションを下げることになるのではないか」と当局に質しました。当局は、「そのような意見があることについては聞いている。新たなものとして理解してもらいたいと思っているが、しばらくは職員録や名刺の記載などでの工夫をする中で、モチベーションが下がらないよう努力したい」と答えました。さらに、やりとりの中で、「職員録については、同一補職名の中で標準職務表の職位、年齢などの従来のルールを踏襲することになるだろう」「座席は職場運営上、所属で仕事がしやすいように対応してほしい」と説明しました。
 組織的業務執行に問題があるとして見直しが言われていたフラット化・グループ制をさらに拡大することにならないか、との声も出ています。

知事の年頭あいさつ
 知事が年頭のあいさつで言及したように、この間の厳しい勤務条件のもとで府職員魂≠それぞれの部署で発揮しながら府政を支えているのが大多数の府職員です。安心して仕事をし、人事異動に臨める環境・条件づくりこそが当局の責務です。職員の働く意欲を引き出す、例年以上にていねいな人事異動作業が求められています。引き続き職場の情報をお寄せください。 


府職労ニュースインデックスへ