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府職労ニュース


2008年 7月11日

命をかけて9条を守る

京都9条の会」が発足

有馬頼底、梅原猛氏ら6氏が代表

  「京都9条の会」発足集会は、雨天にもかかわらず、1000名を超える方が集まりました。
 全国には7000を超える9条の 会があり、京都にも多数の会があるそうで、今回京都全体の会として発足しました。
 鶴見俊輔さんの講演は、9条を守っていくこととは、「自分のタコつぼの中からの取り組み」と表現されました。つまり、自分自身を守ること、自分の世界を守ることとは、まさに憲法を守っていくことにならざるを得ないことであり、憲法を生かしていくこととではないのかと表現されました。

 さらに、敗戦必定状態の日本に、原子爆弾が2つ落とされたからこそ、日本が世界に平和を発信すべきであると訴えられました。
また、瀬戸内寂聴さんは、仏教の教えを忠実に悟るには、「殺すなかれ、殺させるなかれ」であり、体現していくことが、9条の理念であろうとユーモラスに語られました。お二人ともなんと86歳だそうで、まさに戦前から、日本国憲法の誕生の時から今日まで、歩んでこられた方です。

 当日は所用で欠席されましたが、自ら憲法9条を守っていくことを呼びかけた仏教界の重臣である有馬頼底さんや哲学者の梅原猛さん、狂言役者の茂山千之丞さんの思いやお話もぜひ伺いたかったのですが、何よりも著名な方々が、呼びかけ人となられたことは本当にすごいことだと思います。
かつて、蜷川虎三さんが知事の時代は、京都府の行政指針の大前提に「憲法を暮らしに生かそう」がありました。これは、「憲法は絵に描いた餅ではないんですよ。ひとり一人の暮らしや生活に生かされてこそ憲法なんですよ」と私は理解しています。鶴見さんや瀬戸内さんのお話と結びつきます。

 今、憲法(9条)を変える動きは風雲急を告げています。一昔前までは、改憲勢力とは、ほんの一部の人の声だと思ってました。ところが、国会では憲法を変えようとする側は9割を超えています。さらに憲法を変えようと主張する大新聞もあります。
 集会では、安斎育郎さんが、「ここに集まっている方は9条を守ろうとする方々です。この立場の方をどう広げていくかが大切です」と話されました。
日本国憲法をまもること。暮らしの中に生かしていくこと。行政の中で生かしていくこと。そして、憲法の理念に沿った政治をすすめたら、どれほどすばらしいものになるでしょうか。
 貧困の問題、ワーキングプアや超低福祉の問題など生まれるはずはないと思います。


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