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府職労ニュース

"じちたい魂"を学びあい語りあう
京都で自治労連青年部が自治研集会
 ポカポカ陽気の3月3日(土)4日(日)、青年自治研集会が京都で開催されました。青年部自らが企画立案した自治研集会は、自治体魂を発揮する場と位置づけて「じち魂(コン)」と命名、目標の100名を遥かに凌駕する215名が参加しました。午後1時から次の日の3時まで、たっぷりと学び・討論した集会は、次世代育成との観点から、大黒書記長をはじめ自治労連本部次世代育成・青年対策委員会がサポートしました。

 主催者あいさつに立った鳥越浩司実行委員長は自治体に働く青年のおかれている現状と「じち魂(コン)」と名づけた、熱き想いを込めて、「今を見つめ、困惑を語り、自治体魂を発揮し明日への展望を、共に切り拓こう」と力強いあいさつを行いました。
 開催地の京都から京都自治労連・山村隆委員長が歓迎のあいさつを行いました。「今、公共サービスの担い手としての自治体労働者とは何かが問われている」と問いかけ、青年の持つ感性に触れながら学習の大切さに言及し、「青年時代に学んだことは、その後の人生の思考・行動に現れる。今日の日が、みなさんにとって、日本の将来にとって光となると確信しています」と、にこやかにエールが送られました。

地域社会を担う有意な人材に

 龍谷大学の広原盛明教授が「自治体労働者は地域社会を担う有意な人材になろう」と題した記念講演を行いました。広原教授は近代国家・戦後の高度成長期、そして現代に至るまでの地方自治制度、日本型経営システムと経済の歴史と変遷を丁寧に説明。今や、格差が社会全体を覆い、広範な労働者や地域住民がその弊害に気づき始めていること。労働現場にては労働組合をつくる以外に脱出するすべはなく、地方自治体においては自治体の崩壊・衰退を鑑みれば、それだけでは不十分であり、地域社会を支える仕組みが必要である述べ、そのうえで、「地域社会を支える」とは、「自治体労働者が、職員として地域住民に奉仕するだけではなく、自らが住民の一員となって『まちづくり』に貢献することだ」と力説。
 
 それが、使命感や義務感からではなく、生きがい・楽しみとなるようなライフスタイル像が必要であって、「地域ボランティアやNPOでは普通のこと。そうしたことが地域に愛着と誇りを抱くことにつながり、住み続けられるまちづくりに発展していく。そしてそれを、職場にフィードバックし、仕事や社会にいかすことが求められている」と指摘しました。広原教授は最後に「次の時代を切り開くための最大の資源は有為の人材である。青年のみなさん、魅力ある人間になっていただきたい」との言葉で締めくくりました。

 小倉佳昌実行委員会事務局長からは、基調報告。「トップダウンの仕事により誰のための、何のための自治体かが鋭く問われている。住民のくらしを守るためにいい仕事がしたいという共通の想いを、どう実現していけばいいのか?思いや悩みを一緒に話しあい、学びあおう」と、呼びかけました。

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