核兵器をなくすために世界が行動へ

原水禁世界大会に政府代表はじめ海外から24カ国が参加

秋葉広島市長「憲法擁護し、被爆国の責務を」と訴え

 2004年原水禁世界大会は、8月4日から6日まで広島で開催されました。メキシコ、マレーシア、エジプトの政府代表をはじめ7800人が参加、広島・秋葉市長が特別発言するなど核兵器廃絶への幅広い共同が広がりました。来年は被爆60周年を迎えます。国連では核不拡散条約再検討会議(NPT)が開かれます。
 この核不拡散条約再検討委員会に向け、世界の世論が動こうとしています。アメリカの新たな核開発に批判が高まり、来年にはアメリカで核兵器廃絶の国際的な行動が展開されます。この機会にと核兵器廃絶を求める世界的な署名運動の提起がされ、高齢を迎えている被爆者は「体験談」を語り継ごうと決意しています。また、被爆者と世界の核被害者との連帯が訴えられました。
 世界的に広がろうとしている核兵器廃絶へのたたかいは、日本では憲法改悪反対のたたかいとも結合して前進しようとしています。 
 府職労から10人の代表が参加しました。参加者の感想を紹介します。広島市長の平和宣言
                            原水禁大会・広島からのよびかけ
               
2004年原水禁大会に参加して

    2度と被爆者を世界から出さないように  舞鶴支部・Yさん

 被爆者の方から体験談を聞けたことが、何より心に残りました。「原爆が投下された後、まだ幼い弟をおぶり、何とか川までたどり着き、生きていることを確認し抱きしめあった」「腐りかけたおにぎりを配給してもらいおいしかった」などその人の気持ちが伝わる話でした。被爆者というだけでいろんな迫害を受けてきたことも胸に迫り、2度とこんなことがおこらないようという思いを新たにしました。
劣化ウラン弾による被害、もし自分の国だったら
 
                 福知山支部・Mさん


 核廃絶への熱意に驚かされました。一番印象に残ったのは、イラクの劣化ウラン弾による被害についてです。湾岸戦争終了後もずっと土壌や水を汚染していて、白血病などが何倍にも増加しているとのことでした。これが自分の国だと思うと…。

      世界が1つになっての運動を  教育支部・Tさん

 日本や世界各国の方々のお話を聞いて、核兵器を廃絶するためには国や宗教を越えて、世界が一つになって運動をしなければ核は無くならないという思いを強くしました。そして改めて平和の尊さを思い知った3日間でした。参加して本当によかった

      被爆者の苦しみ感じた      教育支部・Kさん

 大変暑い日でしたが、ガイドの方々の熱意、原爆の恐ろしさ、今なお続く被爆された人々の苦しみを感じ取ることができました。平和祈念式典にも参加し、たくさんのボランティアの方々には頭の下がる思いでした。思い切って参加して本当に良かったです。

      平和に感謝   医大支部Oさん

 毎年原水禁世界大会の日(原爆が投下された日)はとても暑い。いつもジリジリ照りつける太陽をうらめしく見上げる。着ている服も汗で濡れてキモチ悪い。けど大会が終わるとなぜか夏の暑さに感謝する。暑いと感じられる平和に感謝する。核爆弾の研究をするより、スイカをおいしく食べる方法を考える方がよほど人間らしい。

      被爆者のためになる行動起こしたい     建設支部・Mさん

 今回2回目の原水禁広島大会に行かせていただきました。分科会で被爆された方のお話を聞くことが出来たのですが、思い出したくないことで、59年間話せなかったけれど、若い皆さんに話すことで少しでも社会を良く変えて貰えるように期待して話をする事を決意しました」と、いうことで話をしていただけました。  いま、改憲論が出ています。軍隊を持ったり、参加したり出来るようになろうとしています。自分たちが、その時聞いたこととまた同じことを繰り返さないために、被爆者の方々の期待に応えられるように、今何をすべきなのかよく考えていきたいと思いました。