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府職労ニュース

地方自治擁護、府民の暮らしを守り、誇りを持てる府政づくりへ
府職労連第5回定期大会、府職労第89回定期大会

府民との共同をいっそう進めよう

 『「構造改革」からの転換、地方自治擁護、府民の暮らしを守り、誇りを持てる府政を作ろう』などのスローガンを掲げて、府職労連第5回定期大会、府職労第89回定期大会が、10月27日に開催され、方針を圧倒的多数で採択、府職労連の値打ち、役割を職場や地域でいかんなく発揮しようと決意しあいました。 
 消費税の増税、TPP、地方自治破壊・「道州制」の導入、憲法改悪など日本の将来にかかわる大きな問題が横たわっているとき、府民との共同を発展させ誇りを持って困難を打開する闘いに果敢に挑戦することを確認しあいました。

自治体の役割と機能の拡充・再生を
 府職労連の値打ち・役割を大いに語ろう

             森 吉治 府職労連委員長あいさつ


 
▼与謝の海病院のの闘い通していき医療の大切さ示す

 10月17日府立与謝の海病院の法人化にあたっての重要な節目となる交渉で、京都府当局はアンケートや懇談会を通して地域の皆さんの声を聞いていただいたことに感謝をしたいとのべ、「今後とも地域医療に対する京都府の責任は微塵も揺るがない、職員は100%必ず採用させてもらう」と回答しました。病気で休んでいるが大丈夫かとの声にも、「病気を理由に不利益になることは一切ない」とも断言しました。

 全厚生や大阪の動き、そして電機業界での13万人とも言われるリストラ攻撃が吹き荒れ、働く者の尊厳が奪い去られるなか、与謝の海病院の法人化への府職労連あげての闘いは貴重な経験をつくりました。5万枚のアンケートビラ、懇談会、開業医・病院の訪問・聞き取りなど寄せられた声は、地域医療を良くしていく運動の出発点として、地域の皆さんを激励しています。府職労連運動の財産でもあります。

▼地方自治発展へ共同進む

 10月6日に京都府・植物園と共催しましたシンポジウムには200人を超す本当に多様な方が参加され、こうした取り組みを主催した府職労連の見識を高く評価したいとの声も多くの皆さんから頂戴しました。直営でいい植物園を守り良くしたいの植物園分会の方々の思いは当局も動かし、歴史的な共催という形で府民の皆さんに案内をすることができました。現園長、前園長が指定管理者制度に異議有り、直営堅持を訴えたことは、他の施設への一定の歯止めとなるものす。

 9月23日の自治研集会の再生可能エネルギーの分科会では昨年に続き中小企業者の方、NPOの方々、市町村の担当者との共同した真摯な議論が行われました。

▼仕事通じ地方自治のあり方問う活動を
 
いま、日本の社会は多くの問題に直面しています。福島第1原発事故をうけての今後のエネルギー政策。国と地方の財政のあり方に係わって、消費税増税と社会保障の大改悪。オスプレイ、TPP、領土問題、日本政治の右傾化など、歴史の岐路を選択する位置に私たちはたっています。そうしたもとで地方自治はかくあるべきということが問われています。戦前、地方自治という制度・しくみはなく、軍と政府の下請け機関であり、自治体職員はその忠実な執行者でした。そしてアジアで3000万人を犠牲にした第2次世界大戦に突き進みました。

 地方自治を仕事で担う私たちにとって、地方自治がどうあるべきかを普段の仕事と重ね合わせながら考えていくことが重要です。

 いま、府政を見ると、府民満足最大化プランのもとに明日の京都の姿が計画で描かれています。ある振興局の計画はインフラ整備がすすみ地域はバラ色だと記述されています。そのもとで、運営目標に縛られているのが府庁の職場の実態です。本当にそれでいいのか、多くの職員が府政に対する閉塞感を強めています。

▼働きがい・やりがいある府政に

 この間、民主府政の会の地域別懇談会では、本当に深刻な現実が語られました。厳しいなか、府民と市町村を支え、激励する組織であってほしいというのが共通する期待の声です。
 真摯に現実を直視し、何をすべきかを考えることが私たちの働きがい、やりがいにつながるのではないでしょうか。それと逆行する動きを強めているのがいまの府政です。あらゆる分野で地域で、本当に厳しい条件におかれている府民から遠ざかるのでなく、どう近づき、寄り添うか、支えるかが問われています。
今大会では、「京都府を守り発展させる」「道州制への動きにくみせず地方自治を守る」「地域からの経済振興と京都再生」など私たちが府民との共同作業でめざす府政の方向を提起します。

▼府職労連の存在が今ほど問われている時はない

 府職労連の存在がいまほど重要な時はありません。 与謝の海病院の闘いは冒頭にふれたとおりです。厳しい府民の暮らしの現実と向き合い守る旗を自治体労働者が掲げることで、府民に勇気と展望を与えています。

 人事評価制度は、6年後越しで、評価制度を導入を許さず、当局をして見直しをさせています。評価制度は、年末交渉で皆さんの声・要求を結集し、引き続き頑張ります。

 府職労連は、毎年人事委員会とねばりづよく交渉し、賃下げのスパイラルが日本の経済に与える影響を正面から追及、賃金の改善につながる勧告を求めてきました。今年の勧告の初任給、若年層での実額で900円の引き上げは府庁に働く非常勤嘱託職員の方々の報酬改善にもつながるものです。現給保障廃止や55歳昇級停止、昇級・昇格制度改悪など高年齢層への攻撃を許していません。そして、勧告でははじめて超過勤務手当の支給について「適正に支給される必要がある」と言及させてきました。厳しいなかでもすべての労働者の要求前進をめざす今年の確定闘争を闘います。

 頼りがいのある府職連にするために、皆さんの奮闘で年末確定闘争を通じて組合員を増やし、20年ぶりに増勢で2013年を迎える課題への挑戦をよびかけます。今年の新規採用職員等すべての青年労働者をはじめ現在加入いただいていない職場の仲間に府職労連の内外に果たす値打ち・役割を語り、府民とともに喜びあえ、成長できる府職労連をつくりましょう。