
2015年 2月 9日
騒音を測定し改善を求めよ
米軍Xバンド基地で京都府に要請
「米軍専用レーダー基地の撤去を求める京都府民の会」(略称:米軍基地いらない京都府民の会)は2月26日、京都府に対し、米軍レーダー基地の「騒音問題が解決しない中、米軍基地の発電機一旦止め、基地運用を一旦中止することを求める要請書」提出しました。
米軍基地問題では、騒音が深刻になっており、米軍関係者による交通事故も頻発しています。2月27日には人身事故を起こしていたことが分かりました。 こうした中で「米軍基地いらない京都府民の会」は、京都府に要請するとともに3月3日日には、府議会に請願書を提出します。
騒音問題が解決しない中、米軍基地の発電機を一旦止め、基地の運用を一旦中止することを求める要請書
日ごろのご活躍に敬意を表します。
さて、昨年12月26日から本格運用が開始された経ヶ岬の米軍基地の騒音問題は未解決まま推移し、住民から「寝られない」「一日も早くなんとかしてほしい」など、きわめて深刻な事態が続いています。
騒音の原因と見られる発電機については、米軍が2月中に3基、3月中に3基、それぞれにマフラーをつけるとしています。しかし、これで解決するかどうかは未知数な上、長期にわたって騒音に悩まされてきた住民にとっては、すでに耐え難いものとなっており、ただちにしかるべき対応がなされなければなりません。
発電機の騒音については、防衛省は「想定外」としています。そして、この間行われてきた手立てでも対処できなかったことから、具体的に騒音問題が解決しないまま放置することは許されないと考えます。
そのため、私どもは、米軍基地の発電機を一旦止めること、基地の運用を一旦中止することを求めます。
さらに、この間出ている問題についても要請します。
記
1、米軍基地の発電機の騒音(低周波を含む)を測定し改善を求めること。また、発電機を一旦止め、基地の運用を一旦中止することを米軍に求めること。
2、軍属の住居の確定に関して、ホテル住まいが年度末以降も続くこと、及び、今後の見通しを住民に説明をすること。
3、交通事故に関して、日本での免許取得に準じた講習と検定のパスを求め、それに達しない米軍関係者には運転許可を与えないよう米軍に求めること。
4、米軍基地に関して起きる諸問題を正確に把握していく体制を関係機関と連携してとること。
■経ヶ岬・米軍基地の騒音等の対策に関する請願書
請願の要旨
1 地域住民に多大な被害をもたらしている米軍基地の発電機を一旦停止すること。
2 京都府が行政の責務とし京丹後市と協力して発電機の騒音(とりわけ低周波)と住民への影響調査を行い、レーダー運用以前の生活環境になっているか確認すること。さらに、その情報を住民に提供すること。
3 軍属の住居については住民の納得を得られるすすめ方をし、当面の基地までの輸送はバス輸送とすること。
4 交通事故を減らすために日本での免許取得に準じた講習と検定のパスを求めること。講習受講者証等を発行し、受講者証を表示し運転するよう求めること。
5 事故等への初期対応の必要性から、行政として、米軍人・軍属の居住地、氏名等を防衛局等から情報収集し管理すること。
請願の理由
私たちは、米軍基地の撤去を求めていますが、住民の安全安心がおろそかにされており、起こっている問題への対処を求めるものです。
京丹後市・経ヶ岬の米軍基地の発電機による騒音は4ヶ月続いています。2月中旬にマフラー設置によって改善があったものの、騒音はなくなっていません。今後予定されている対策は防音壁と商用電力の利用ですが、まだ見通しが明示されておらず、相当な時間がかかることは明らかです。そのため、騒音対策が万全でない中、発電機の一旦停止を米軍に求めていただきたい。さらに、住民の安全安心に責任を持つべき京都府が京丹後市と協力し、自治体として、騒音(とりわけ低周波)の調査と住民への影響調査を行いレーダー運用以前の環境になっているか確認することが必要だと考えます。
また、軍属の一部がアパート住まいをはじめているとの情報がありますが、これは当初の約束と異なることとなる上、交通事故が多発する要因ともなります。交通事故への対処を含め、米軍が軍属の管理をきちっと行うよう求めるべきだと考えます |
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