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府職労ニュース



2015年 1月08日

米軍基地撤去を防衛省に求めよ
防音対策の改善まで本格稼働するな

「府民の会」が京都府に要請

                     Xバンドレーダーの本格稼働開始に関する要請書

 日ごろのご活躍に敬意を表します。

 さて、防衛省は、今週中に京丹後市経ヶ岬の米軍基地のTPY-2レーダー(Xバンドレーダー)の必要な点検を完了し、本格稼働に入ることを、京都府などに通告しました。しかし、この米軍基地の運用は、北東アジアの緊張を激化させ、平和の流れに逆行するもので、私たちは根本的に反対です。

 同時に、現地では、現在、米軍基地で発生する騒音に24時間悩まされ続けているとともに、10月に米軍と軍属が配属されて以降、すでに6件もの交通事故が発生したことに不安を強めています。

 防衛省は、米軍基地設置に係る安全・安心対策を着実に進めるとし、騒音に関しては、防衛省や米軍が対処するとしてさまざまな対策を講じ始めていますが、いまだに解決に至っていません。また、交通事故もきわめて初歩的な事故が多いことから、いつ、大きな事故が発生するのか不安が強まっています。

 近隣の住民の生活に重大な支障をもたらしている状態のままでの本格稼働は許しがたいものであり、この点からも、本格稼働に反対するものです。

 私たちは12月23日に850人が参加して京丹後市峰山で「丹後に米軍基地はいらない」との声をあげる集会を開催し、市民にもアピールデモをして訴えましたが、引き続き、米軍基地の撤去を求めます。

 今回の本格稼働に関連して、以下の要請をします。

                                       記

1、 米軍基地の設置は北東アジアの緊張を高めることから、米軍基地の設置の撤回を政府・防衛省に求めること。

2、 そもそも環境評価(JEGS)をきちんと行わなかったことは大きな問題であり、再度、この環境評価の実施と公表がすむまで、一旦、米軍基地の稼働を行わないよう政府・防衛省に求めること。

3、 米軍基地の運用に関連して、住民の安全・安心が確保できていない状態のもとで、以下の点を政府・防衛省に求めること。
(1) 騒音問題が解決しない中、抜本改善が望めるまで一旦運用を停止すること。
(2) 交通事故が多発する中、単なる安全講習ではなく、日本の免許証取得に準じた講習と検定パスをしたものだけに、運転許可を与えるよう米軍に求めること。

4、 京都府が防衛省に求めた要請事項のうちの未履行部分についての誠実な実施を政府・防衛省にあらためて求めること。
5、 政府・防衛省による住民への説明が全くなされないに等しい不誠実な事態が続き、住民を愚弄する結果ともなっており、住民への謝罪と説明を持つよう政府・防衛省に求めること。

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