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府職労ニュース



2014年 6月. 6日

工事前日、地元に通告
京都府・京丹後市の頭越し

米銀基地強行に怒りの抗議集会

▲米軍・防衛省のやり方にマスコミも批判

 京丹後市経ヶ岬の米軍基地建設工事が、防衛省の地元への連絡が前日午後という異常な事態の中で強行されました。これには、マスコミも批判に社説を掲げています。

 京都新聞は「なんでも秘密にしたり、地元要望をないがしろにするようでは不信感は募るばかりだ」と米軍の強硬姿勢や防衛省の「秘密」主義を批判。京都府の山田知事やや京丹後市の中山市長にも「防衛省に対して、誠意をもって情報開示に努めるよう粘り強く求める責任がある」と追及しています。

▲集団的自衛権の先取りだ

 府民的にも、関西初の米軍基地建設の反対や不安、疑問の声が広がっています。

 5月31日、米軍Xバンドレーダー基地建設工事が強行された丹後町の平(へい)海岸で抗議集会が開催されました。地元住民、労働組合、市民団体など、京都市内からも参加があり、200名が参加しました。

 集会では、「丹後連絡会」副代表・石井内海さんが「住民の安全・安心、日常生活への問題を何ら示さず、基地建設が強行された。安倍首相の集団的自衛権の先取りともいえるレーダー基地。イラク戦争では最初にレーダーが狙われた。第二の沖縄を京丹後につくらせないたたかいを」と開会のあいさつ。「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」事務局長・永井友昭さんは「日夜、周辺では、府警による巡視が行われている。基地の建設工事強行は、防衛省・京都府・京丹後市の頭越しに、在日米軍陸軍司令部(座間)が決定していたことがスクープされた。これが、日米地位協定の実態だ。防衛省・京丹後市に求めている要望について、文書回答と説明会を求め、実施させたい」と報告。

▲知事と市長の責任は重大

 「府民の会」・京都総評副議長・辻昌秀さんは「昨年9月に小野寺防衛相に協力を約束した知事と京丹後市長の責任は重大だ。住民の安全・安心、工事の安全を求めた府の7項目の要望もソデにされた。基地建設は撤回しかない。6月6日に防衛省と外務省に要請行動を行う。また、基地建設反対の野立て看板を最低3ヵ所以上、現地に設置するとりくみをすすめている」と連帯のあいさつ。

 漁業者・増田卓雄さんは、「レーダーの電磁波6㎞飛行禁止で宇川全域・海はドクターヘリ・海難ヘリが飛べなくなる。漁船のGPSや魚群探知は機能するのか。人体への影響も懸念される」、また、前区長・増田光夫さんは「宇川の50年、100年に関わる問題だ。しぶとく、がんばりたい」と決意表明されました。

 集会に参加した加味根共産党府会議員とともに、メッセージがよせられたこくた恵二・井上さとし・倉林明子の共産党衆参各国会議員が紹介されました。集会後には、丹後町を3ヵ所にわかれて宣伝行動を行いました。                                                              

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