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府職労ニュース



2014年 5月.29日

経ヶ岬への米軍基地建設工事強行
京都府・京丹後市ーの事前の説明なし

雨の中緊急の抗議行動

  5月26日午後1時過ぎ、防衛省は、京丹後市・京都府に対し「明日(27日)米軍基地建設工事を着工する」と通告してきました。防衛省は、これまでの現地説明会で、5月着工は言及したものの、まともな資料や工事計画さえ出さず、住民からの不安にも答えられませんでした。「着工に当たっては、丁寧な説明をする」といいながら、27日から強行をしています。

 『京都に米軍基地いらない府民の会』は、工事着工の動きがわかった26日の午後、緊急の会議を開催し同日夕刻6時から四条烏丸で、雨の降る中、緊急の抗議宣伝を行いました。

 緊急宣伝では、「府民の会」・戸田昌基事務局長、京都総評・梶川憲事務局長、日本共産党・馬場こうへい府会議員が訴えました。27日には、現地・宇川で午前9時から抗議行動が行われています。

 京都府は、その後5月20日「府民の会」の指摘に答え、未解決の安全対策など「7 項目」を近畿中部防衛局に申し入れています。

 京丹後市は、防衛省に対し、①通勤時間帯の作業回避、②日・祝日の工事不実施、③現場の保護柵設置、④騒音の最低限の抑制、⑤国道出入り口の交通整理員の配置など、確認したとしていますが、一方で周辺地区の児童の登校に教職員・保護者の同行をさせるなど、地元から出されていた要望に応えたものになっていません。工事も平面図だけで、工程表も今もって明らかになっていません。知事や京丹後市長は「約束が守られなければ協力撤回も辞さず」としてきましたが、「住民の安全・安心」をどう守るのか、厳しく問われています。

 府職労北上地協は28日朝、府庁門前で「住民置き去りの基地着工に断固抗議する」「京都府は今すぐ米軍と防衛省へ工事の中止と計画の撤回を求めよ」と緊急の宣伝をとりくみました。                                                                
 
京丹後市への米軍Xバンドレーダー基地着工に抗議し
いますぐ中止・計画の撤回を求める

 米軍および防衛省は、5月26日午後に京丹後市および京都府に対し、本日27日に京丹後市宇川に、米軍Xバンドレーダー基地着工を通告した。住民の暮らしの安心・安全が脅かされることに対する不安と疑問に答えようともせず、工事を強行する米軍と政府防衛省に対し、満身の怒りをもって抗議するものである。

 同レーダー基地は、米国の軍事行動における「目」となるもので、京都府民を戦争に巻き込む危険極まりない基地であることが浮き彫りになった。敵国を想定した危険な米軍基地を建設することは、住民のいのちと暮らしを脅かすものであり、安倍首相が集団的自衛権容認を主張する下で、なおさらその危険性は、現実のものとなっている。

 また、この間、在日米軍基地の周辺で発生する被害実態をふまえて、米兵や軍属が峰山に駐留して工事現場へ通うことについて、周辺住民の安全・安心や通学路をはじめとした安全確保ができないことからも、我々は、基地設置は認められないと主張してきた。

▲京都府民のいのちと暮らしが脅かされる米軍基地建設は断じて認められない

この間、我々がこれら問題点を示してきたことに対し、京都府は過日7項目の防衛省に対する質問を提示した。これに対する回答も説明もないまま、前日に工事着工を通告し、作業を強行することは、地方自治体を愚弄するものであり、断じて看過できない。

▲京都府知事および京丹後市長は、防衛省に対し、即刻、工事の中止・撤回を申し入れるべきである

 基地建設を憂え、反対するすべての皆さんと力をあわせ、主権者国民・住民に敵対して、危険な米軍基地の建設を強行することに、強く反対するものである。 
2014年5月27日
京都地方労働組合総評議会
議長  吉岡  徹 

 米軍レーダー基地建設工事の、抜き打ち着工に
満身の怒りを込めて抗議し、直ちに中止・撤回を求める


 本日、5月27日、京丹後市の地域住民と京都府民の大きな抗議の中、防衛省は米軍レーダー基地建設に着工した。建設予定地域の過半数を超える住民の反対署名にも表れているように、地域住民や府民の大きな不安と反対の声を無視し、安心安全に生きる権利を踏みにじる暴挙であり、満身の怒りを込めて抗議するものである。
 そもそも、京丹後市への米軍レーダー基地建設は、米軍が明らかにしているように、アメリカの本土防衛とアメリカ核戦略の最前線基地が目的であり、まさに安倍内閣による集団的自衛権行使、戦争する国づくりの最前線基地となるものであり断じて認めるわけにはいかない。
 
 4月に行われた防衛省による工事着工についての現地説明会では、まともな資料の配布もせず、誠意のない防衛省の対応に「これでは、何か事件が起こった時に、住民が守られる保証は全くない」「政府・防衛省が住民を守るために行動するとは思えない」「攻撃目標になる」など怒りと不安の声が噴出した。
 京都府は、住民の抗議の声を受けて、5月20日、防衛省に7項目の申し入れを行ったが、その回答もない中での抜き打ち工事着工である。府民の安心安全、地方自治が踏みにじられ、自らが求めた申し入れも無視されているにもかかわらず、いまだに工事受入れ撤回を表明しない京都府知事と京丹後市長の責任は重大であり、許されるものではない。直ちに中止・撤回を求めるべきである。

 我々は、府民の安心安全を脅かし、主権者である国民の権利を踏みにじって強行するアメリカと安倍内閣による米軍基地建設を、断じて許すわけにはいかない。直ちに中止することを求めるとともに、府民と力を合わせ基地建設撤回まで断固たたかうことを表明するものである。
2014年5月27日
京都自治体労働組合総連合

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