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府職労ニュース



2014年 2月.18日

小さな一歩が大きな前進に
京都で自治体非正規・公共関連労組の全国交流集会

非正規職員の雇い止めストップ・均等待遇を

 第22回自治体非正規・公共関係労働者全国交流集会が2月1日から2日に京都市左京区のホテル平安の森で開催され、全国から昨年の192人を大きく上回る331人が参加し、学習と交流を深めました。府職労からは臨時職員2人を含む5人が参加しました。

▲みんなで考え、決め、行動

 集会の冒頭、非正規公共評・天野賢一議長が「1993年の関連協結成から21年。結成総会が開催された京都で、300人を超える集会が開催できるようになった。自治労連では3年間にわたり、『いっせい雇い止め阻止!誇りと怒りの大運動』を取り組んできた。引き続き、非正規・公共関係労働者の雇用と賃金労働条件の改善に向け、『職場のみんなで考え、職場のみんなで決めて、職場のみんなで行動』して見える運動・活動をつくっていこう」と主催者あいさつ。

 松尾泰宏非正規公共評事務局長が基調報告。「制度改善の追求とともに、職場学習会や職場オルグ、しゃべり場などを通じて、情勢を伝え、要求を引き出し、非正規職員の実態、仕事に対する思いを職場や当局で共通認識にすることによって、多くの要求実現を図ってきた。住民の安全・安心を保障するのは自治体の責務であり、自治体業務のアウトソーシング化が官製ワーキングプアをつくり出すなと正規・非正規一体となり、自治体内外に視野を広げた組織化がすすみはじめた。『非正規公共署名』の取り組み、労働者派遣法改悪阻止など労働法制の取り組み、そして組織強化拡大に取り組んでいこう」と報告。

▲いい仕事ができる環境づくりへ

 全労連・伊藤圭一調査局長をコーディネーターに5組織の代表が参加してパネルディスカッションを行いました。

 「差別・低待遇をなくし、安心して働き続けられる職場を自らの手でつくりあげようと、恒常的自主組織の必要性から、非正規公共協を結成」(埼玉非正規公共協議会)、「委託先労働者の雇用確保、処遇改善の取り組みと自治体の役割について」(東京公務公共一般労組)、「グチもみんなで討論すればみんなの要求になると、職場・労働条件の改善のために話しあいを続け組合員を増やして要求実現と単組化を実現」(中津川保育士労働組合)、「『正規の賃金労働条件を後退させない、私たちがそこにいくからだ』と、正規・非正規が均等待遇実現に向けてともに運動して要求を前進させている」(岡山市嘱託職員協議会)など、各地での活動経過がいきいきと報告されました。

▲京都から組合結成の報告

 京都からは昨年末に結成された福知山市学校給食センター分会・廣瀬美奈子分会長から、「給食センターで働く仲間たちが、就職規則が示されない等、異常な労働環境を変え、子どもたちの『おいしい』という声を聞きたい」と分会結成した取り組みを報告。

 コーディネーターの伊藤さんは、「当事者が主役でたたかう運動を大事にしながらも、正規側のサポートも必要。みなさんの要求こそが正しいし、市民もそれを支持してくれると思う。もっと地域から共同を広げて、自治体がいい仕事ができるような環境づくりをしていくよう、全労連としても政治を変える方向でがんばっていきたい」とまとめを行いました。

 参加者から「様々な事例を聞き、組織拡大の重要性やグチを話しあう場を設けるなど、小さな一歩が大きな一歩につながることがわかり、元気になった」などの感想が寄せられました。