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府職労ニュース



2013年 7月. 8日
米軍のXバンド設置に反対を
「府民の会」が山田知事に要請書

 米軍人・軍属による犯罪に大きな不安

 米軍専用レーダー基地の設置の撤回を求める京都府民の会は7月1日、京都府の山田知事に「京丹後市経ヶ岬への米軍専用基地(X バンドレーダー)設置問題について」の要請書を提出しました。

 要請書では、X バンドレーダー設置が次の問題を持っていることを指摘。

 第一に、米軍人・軍属による被害が発生します。米兵や軍属による犯罪や事故は後をたちません。性犯罪も増加しています。佐世保での性犯罪は捜査もできないでいます。一番多い交通事故は、無保険という問題や、最近の事例でも、沖縄での米兵による日本の青年の死亡事故は不起訴扱いでした。安保条約の日米地位協定のもとで、「公務中」であれば米軍・軍属が日本で犯罪や事故を起こしても、日本の警察が調査・逮捕できず、民事交渉すら難しいのが実態です。

 第二に、強い電磁波で生活に影響がでます。設置されるX バンドレーダーは強い電磁波を出します。150 メートルの立ち入り禁止区域が設けられ、半径6 キロ、高度6 キロの飛行制限区域が設けられます。ドクターヘリの運行や海難事故の救援活動に支障をきたすのは明らかです。漁船のレーダーへの干渉も心配されています。

 第三に、丹後地域が攻撃目標にされることとなります。防衛省は「日本の防衛のため」と言っていますが、米上院軍事委員会戦略軍小委員会公聴会(5月9日)では、今回の配備ついて「米本土の防衛のために、より強力なセンサー範囲を提供することを目的として二つ目のTPY-2レーダーを日本に展開するために日本と協力をすすめている」と、米ミサイル防衛庁長官が証言しています。

 ヘーゲル国防長官も「北朝鮮の長距離弾道ミサイルから米国本土を防衛するためのもの」と明言しています。単にレーダーではないかとの評価をされる方もおられますが、米軍がイラク戦争で真っ先に攻撃したのはレーダーでした。丹後地域が攻撃目標にされ、危険性は格段に高まります。

 第四に、同じX バンドレーダーが設置されている青森県・車力では基地から民家まで2 キロあるに、京丹後は数百メートルしかありません。アメリカの米軍基地の日本での設置についてはJEGS(Japan Environmental Governing Standards)があり、これにもとづいて環境評価をすべきなのに、防衛省はこのことを明らかにしようとしていません。今回に関連する基準としては大気排出物、飲料水、排水、歴史的・文化的遺産、絶滅危惧種など関連する項目があり、くらしや農漁業への影響なども含め十分な検討がなされなければならないのに、「すでに決められたこと」と環境評価そのものもあいまいにしています。  
                  
要請書xbando.pdf へのリンク