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宇治・世界遺産を守る会と防災を考える市民の会 |
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国土交通省淀川河川事務所が、宇治の塔の島を大改編する改修工事で桜並木を伐採した問題で、宇治・世界遺産を守る会と宇治・防災を考える市民の会は、淀川河川事務所長に改修工事の抜本的見直しを求める要請書を提出しました。 要請は、世界遺産を守る会の須田稔、薮田秀雄さん防災を考える市民の会から紺谷吉弘、梅原孝が参加しました。 この日の淀川河川事務所とのやり取りで明らかになったことは、 ①昭和60年前後の塔の島大改修で、護岸形状は完了しており、治水のために必要な ら河床掘削工事だけで済んだものである。 ②宇治橋から見た景観が軍艦島のようになる。との意見についても、橘島の下流部分だけの改善で済むこと。本川側の全面改修は必要のない工事である。 ③島を中洲に戻すと言う一部の委員の意見から強行された工事である。 ④この結果、これまでの改修の問題点を是正する締切り堤等の撤去工事にとどまらず、不必要な大規模工事にしてしまったこと。 ⑤不必要な大規模工事になったために、桜などの樹木を大量に伐採することになった。しかも樹齢30年ぐらい成木なのに老木と偽ってまで強行したこと。 ⑥この工事により、桜等の樹木伐採問題にとどまらず、周辺住民に耐えがたい振動騒音による苦痛を一日中、何カ月も及ぼすものとなっていること。(この日も直ちに改善するよう申入れました) ⑦今回の護岸形状変更の工事により、本川側がより危険になること。 などなどです。 整備局は、「3月15日付けの市政だよりに説明ビラを付けて市民の意見を聞いたうえで今後の桜伐採含む事業計画を決める」とのことです。 塔の島のサクラ並木伐採に抗議し、宇治のシンボル景観口塔の島を大改変する改俸工事を、 緊急に全画的に見直し、抜本的に変更することを求めます 貴職におかれましてはますますご清祥のことと存じます。 宇治のシンボル景観であり、市民が日頃慣れ親しんでいる塔の島(府立宇治公園i塔の島・橘島)のサクラ並木が、市民がまったく知らないうちに乱暴に大量伐採されたことに驚憎し、怒りを感じます。何故このような乱暴なことを行うのですか。抗議します。 市民への説明会を求めてきましたが未だ行われていません。宇治市議会への資料や現地を見て、憎然とします。「島を“中州"に近づける」という特異な考えにもとづいて、宇治川治水に直接関係のない「島を切り下tずる」「島の形を変える」など税金の無駄使いで、危険で、景観環境破壊のとんでもない工事が計画され進行中です。 「島を“中州"に近づける」という考えは、特異なもので市民の合意ではありません。塔の島を現状とまったく異なるものに大改変する、これは河川法の景観と環境の保全に反します。宇治のシンボル景観の大改変は、「宇治市景観計画」や「宇治の文化的景観」(重要文化的景観)に反するものです。塔の島は平等院・宇治上神社と一体となつて世界遺産景観を構成しています。世界遺産のパッファゾーンにあります。この大改変は世界遺産登録そのものを危うくするものです。 国土交通省が2007年に定めた「美しい国づくり政策大綱」は、それまでの反省の上に、「世界文化遺産や伝統的建造物群保存地区の歴史的景観、我が国を代表する日本三景の自然景観など、だれでもが認める優れた景観は行政と国民の責務として保全すべきである。これらの地域での公共事業においては、景観への影響に特段の配慮を払うべきであり、事業実施の是非、工法等について慎重に検討する必要がある。」としています。宇治川塔の島地区は、まさに「世界文化遺産や伝統的建造物群保存地区」に該当し、「景観への影響に特段の配慮」が払われなければならないのです。 1、宇治のシンボル景観B塔の島を大改変する改修工事を緊急に全面的に見直し、抜本的に変更されることを求めます。 ①サクラ並木の伐採を中止してください。 ②橘島・塔の島の切り下げ、橘島上流端の改変、中の橋掛け替え、トイレの移設は、税金の無駄使いで、景観を大改変するものです。中止して下さい。 ③宇治川(塔の島地区)の特性を無視して本流側へ人を下ろす計画は、危険であり、中止してください。具体的な安全対策を明示して下さい。 ④比較的安全な塔の川への接近を妨げる塔の川の護岸形態と、川幅を狭め、本エ沈床を設置する無駄な工事は、再検討し、変更してください。 ③工事用の鋼矢板を工事後も残し、導流堤とする計画は、景観口環境破壊の最たるもので、中止して下さい。工事後完全撒去してください。 ⑥工事用道路を工事後も残し、「′!ヽ径」とする計画は、河積を狭め、景観・環境破壊の最たるもので中止して下さい。工事後完全撤去してください。 2、市民への説明会をすみやかに開催されるよう求めます。 市民への説明会を開催してほしいという要請に対して難色を示し、「HPや全戸配布で意見募集する」、その上で判断するとされていると側聞していますが、市民が意見を言うためには、市民への説明会が絶対に必要です。 3、淀川河川事務所所長の諮問機関である「塔の川地区景観構造検討会」が、現在、会議非公開、資料非公開で行われています。これは河川法の趣旨に反するもの であり、ただちに会議を公開し、資料を公開されるよう求めます。 上記について、3月27日までに回答をいただきますよう要請します。。 |
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