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府職労ニュース



2013年10月. 4日

住民とともに復旧作業
台風18号の大雨で府内全域に被害

府職労連が連日ボランティア

 9月15日夜半から16日にかけて近畿地方から北海道にかけて列島縦断した台風18号は、各地に猛烈な大雨を降らせ、浸水や土砂崩れなど各地で大きな被害をもたらしました。府内でも各地で浸水被害が発生し、床上床下合わせ5000戸を超える浸水。被災地では住民とともにボランティアが連日、復旧作業にあたっており、その中には府職労連の組合員の姿もあります。(写真は、決壊した由良川・綾部市私市)

▲泥だし家財の片づけなど奮闘

 府職労連は21日(土)・22日(日)・23日(月・祝)の3日間、京都総評が呼びかけるボランティア活動に参加。福知山市大江地区や戸田地区・土地区などに入り、住宅の床下に溜まった泥水の汲み出しや散乱した家財の片づけ、床や窓の泥落としや外構の掃除などに従事しました。

 22日は、福知山市戸田地区へ京都総評から98人がボランティア活動。調整池には、流された材木や様々なものが流されており、まずそれを撤去。フェンス越しに次々運び出される流入物。あっという間に片付いていきました。

 この戸田地区は、9年前の台風23号の後、由良川側から現在地への移転。ところが台風18号がもたらした大雨は、9年前の台風23号をしのぐ雨量でした。

 「もしものことを考えて、基礎を1メートル高くしたが、それでも床上浸水し、床暖房がやられてしまった」との被害宅の話に、災害の大きさを実感しました。

 ボランティアは、調整池の片づけを終えると道路わきの樹木、家庭の泥だしなど、大奮闘。中には、床下にもぐり低い姿勢で泥だしをした人も。

 「家族だけでは先が見えなかったが、ボランティアの皆さんの支援で元気が出てきました」と感謝されました。また、畑で作業されていた年配の女性は、「あと少しで収穫の黒豆も、米もダメになった。年寄りの力ではどうしようもない」と嘆いていました。

 この日は、京都総評のほかに京都府職員や大学生、個人のボランティアも駆けつけ暑い中、復興支援に汗を流しました。

▲〝ボランティアの支援で元気もらった”

 3連休の最終日、福知山市土地区に入り、2人一組で地域の一軒ずつを訪問しました。最初は遠慮がちにされていたお宅でも、話しているうちに「畑で立ち枯れた作物を撤去してほしい」「庭に入りこんだ稲わらやごみを除去してほしい」などの要望が出され、人手を集めて人海戦術で作業開始。由良川に面している家では、壁に1・5mほどの高さに泥水の跡がくっきり。屋内は泥水で濡れたまま。手分けして外構の泥だし、稲わらの撤去、屋内で床や壁、ドア、家具の拭き掃除や濡れて使い物にならなくなったカーペットや家具の撤去などしました。中には丸太をくりぬいて作られた臼など、貴重な品も。「今年の年末に孫に餅つきを見せてやろうと残していたのですが…」とあきらめ顔でした。

▲情報の迅速な提供・人員増など第一次要求提出

 府職労連は18日、府としての責任ある体制と手だて、ボランティアの積極的なとりくみをよびかける等について8項目の緊急要求(第一次)を申し入れました。要求では、府災害対策本部などの情報を迅速に職員に明らかにし、現場・職員の英知の結集、災害復旧と被災者の生活再建に十分な対応をすること、災害査定作業の重複が予想され必要な人員を確保すること、夏休の柔軟な対応など求めています。

 また、府職労連は、義援金カンパを職場から取り組んでいます。