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府職労ニュース


2011年 6月21日

浮き彫りになった異常超勤の実態 
 事前命令・修正命令が行われていない

カローシラインの超勤者も。府職労が実態調査

 6月14日、府職労北上地協と本部は、超勤実態調査を行いましたが、この中であらためて、異常な超勤実態と不払い残業の実態が明らかになりました。

 調査結果によると、いわゆる「過労死ライン」の月80時間以上残業している人が12件、うち6件は100時間以上との回答。給与費プログラムにより人員が減らされてきた弊害が今年も浮き彫りになっています。

 不払い残業の問題については、「今日の時間外勤務は事前命令を受けていますか?」との問いに「受けておらず、修正命令を受ける予定もない」が第1位で100件(37・6%)、「受けていないが、修正命令を受ける予定」が第2位で79件(29・7%)、「受けている」が第3位で72件(27・1%)。超勤をしながら、事前命令も修正命令も行われていない状況が改めて明らかになりました。

 時間外勤務手当について人事当局は、4月に「補正予算で対応してきたこれまでの対応を改め、今年度からは年度当初から一定の予算を積み部局にも配分し、計画的にきちんと支払いができるよう対応したい」と説明していましたが、事態は改善されていません。

▼「実働の超勤手当支給の有無が不明」が4割も

 「6月の超勤のうち、総務事務システムに反映された割合は?」との問いに対しては、第1位は「わからない」が105件(39・5%)で第1位。自分が働いた超勤の手当が払われているかどうかもわからない、異常な実態です。

 さらに、「府庁育児の日」の一斉退庁・消灯のとりくみについては、「帰ることのみが強調されている」(38・3%)が「日常的に帰りやすい雰囲気になった」(36・5%)を上まわっています。

 一方で、「仕事は減らないために実態はかわらない」と25・2%が回答しており、人員増による根本的な解決が求められています。
 17時15分消灯、20時完全消灯のとりくみが議論されていますが、「消灯すること」のみが強調されないよう、当局が責任を発揮するよう求めていきます。