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府職労ニュース



2011年 8月18日

暑い中、家の片付け、畑の草刈りなど幅広く 
自治労連8月のボランティア・陸前高田

努力の甲斐あってヒマワリが咲き始めた

 8月当初は自治労連のボランティアは20人前後でしたが、8月7日~9日は倍の40人近い参加となりました。

▼学童保育の手伝いも

 学童クラブ指導員の夏休みを保障するために、7月30日から8月10日まで“やどかり学童”にボランティア指導員の派遣が行われました。この数日は、東京・千葉・大阪から仲間が参加しました。高台にある学校に学童はありますが、下に2段のグラウンドがあり、眼下に何もなくなった町・海が見渡せます。指導員の方たちは、「子ども達は、海から津波が登ってきて校舎の床上まで上がる様子を見ていてどんな気持ちだったのだろう」「両親を被災で亡くした子もおり気配りをした」「短い時間だが、別れるとなると寂しい、どこの子どもでもかわいい」と話してくれました。
(陸前高田、下矢作地区でがれきの前に咲くヒマワリ)

▼家の片付け、草刈りなど献身的に


 府職労連のボランティアも参加したMさん宅では、家周りの草刈、側溝の砂だし、天井近くまで水をかぶった柱の拭き掃除が終わり、10日から大工さんが入り、いよいよ本格的なリフォームが始まります。仮設住宅から毎日通って来ているMさんにとっての今の希望となっています。
 自治労連は、ボランティアセンターからの紹介で家の片付けも行っています。 Kさんは、ワカメ・カキなどの養殖を行っていましたが、資材の多くを流されました。幸いにも船は無事でした。養殖の仕事を再開するための、片付け・草刈を行いました。Kさんは3月11日の大地震の時は、海で仕事をしていました。「海面が持ち上がり、大きな三角の波ができてこちらに向かってくるので地震が起きたことがわかった。とっさの判断で車で高台に上った。息子も逃げてきたが、坂道を自転車を担いで登ってきた。気が動転していたようだ。後で何に使うつもりだったのかと笑い話になった。孫も助かったが、息子の妻は亡くなった」と話してくれました。

▼ヒマワリが開花し始めた

 下矢作地区のヒマワリが咲き始めました。京都府職労連は、津波による塩害を除去するため地元住民の方と田畑のガレキ撤去、トウモロコシ、ヒマワリの種まき、その後の草刈り、肥料やりなどに参加してきました。草刈は真夏の炎天下でした。
 その後の自治労連ボランティアによる海水に浸った田んぼをよみがえらせるために、草刈機後の刈り残した茎の周りの草を鎌で刈りなどとりくみを継続してきました。

 その成果があって、8月中旬ごろからヒマワリが開花し始めました。塩害の程度や肥料の具合、ヒマワリの種類によって差はあるにしても畑一面に咲いているところもあります。

 ヒマワリを復興の象徴にしようと自治労連支援センターやNPOも参加して下矢作地区の住民のみなさんが力を合わせとりくんできた「種っこまくべぇー」は、佳境に来ています。