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府職労ニュース


2011年 4月 4日

東日本大震災
/全国の仲間が困難のりこえ被災地へ 
自治労連

広がる救援・復興支援の輪

 未曾有の大地震と大津波に見舞われた東北地方。死者行方不明者3万人にも達しようとしており、戦後最大の被害をこうむっています。
 全国から救援・復興支援の輪が広がっています。全労連は、農民組合や民医連などと共同し被災地に救援物資の輸送、医師や看護師の派遣に取り組んでいます。3月18日には医療・生活救援隊第3陣を、20日には第4陣を宮城県塩釜市の坂総合病院、福島県労連に派遣。医療活動では、民医連がいち早く宮城県や岩手県に医師・看護師を派遣、避難所での医療・看護活動に取り組んでいます。 診療所が津波でさらわれた地域では、小学校の教室を臨時の診療所として活用し、医療活動を行っているところもあります。

数秒の違いで子どもの命救った

 岩手・陸前高で市のある保育士は語ります。「地震のあと家族の方が来て子どもを連れ帰った(中には親と帰って不明になったお子さんもいるそうです)。まもなくすると遠くに土埃が上がり、電柱がバタバタ倒れた。誰かが『あれは津波だ。逃げろ』と叫んだ。残っている子どもたちの手を引いて、とにかく高いところ目指して逃げた。後ろを見るのが怖かった。後ろから来た人が振り返ると、すぐ近くで電柱が倒れてきたとのこと。まさに何秒かの差で津波から逃げることができた。夜、近くの老健施設に子どもたちを抱いて寝た。翌朝、家族が捜してくれて全員返すことができた。家族が連れ帰った方々は行方不明となっている」。そして「私の夫も行方不明です。でも被災はみな同じだから頑張らねば」。気丈に語ってくれました。

灯油・タンクローリー確保し岩手へ

 愛労連は19日、ある石油会社の会長の協力も得て、灯油3500リットルとタンクローリーを手配、危険物取り扱い免許を持っている愛労連議長が先頭に立って宮城に。
 自治労連は3月15日、青森空港を経て岩手県盛岡市入り、岩手自治労連に到着、県本部内に「東日本大震災」自治労連現地対策本部を設置しました。岩手県内では3月13日に、労働組合、民主団体、日本共産党の各代表が集まり、「東日本大震災岩手県共同対策本部」が設置されました。
 自治労連対策本部は16日には、住民世帯の7~8割が「壊滅」「職員の3分の1と連絡がとれない」などと報道されていた陸前高田市へ、震災から6日たってようやく入ることが出来ました。

悲しみをこらえ救援・復興に日夜分かたぬ奮闘・被災地の自治体労働者

 陸前高田市職労執行部役員が勤務している災害対策本部や避難所、遺体安置所など4ヶ所を訪問し、菅原委員長をはじめとする8名の組合員・職員を激励。本人は無事であっても、家が流出したり、家族を亡くしたり、安否が不明な組合員が多い中、「みんな被災したのは同じだから」と悲しみをこらえ、張りつめて、職員同士再会を喜び合い、励ましあって、被災者の対応にあたっていることが分かりました。
 
ボランティア登録はじめた自治労連

 自治労連は3月24日、全国から送られてきた緊急支援物資を被災地に届けるため、3トントラックに赤ちゃん用粉ミルク、紙おむつ、衣類、下着、生理用品、介護用品、毛布、ラジオ・懐中電灯・乾電池…被災地で求められている物資を満載し陸前高田市をはじめ岩手県沿岸部の被災地・避難所に届けました。

 全国の自治労連の仲間が、車でガソリンや灯油など物資の運搬を行っています。

 現地の自治労連の仲間たちは、家族を失い、家が流される中、住民の救済に全力を挙げています。現地では、まだボランティアを受け入れる態勢にはありません。ボランティア派遣が開始されればたくさんの力が必要です。自治労連では、いつでも現地の要望にこたえられるようにボランティアの登録をはじめています。

 京都自治労連は30日に先遣隊を送り、岩手・陸前高田市や大槌町、山田町の職員を激励、救援物資を手渡しました。ました。