京都府職員労働組合 -自治労連-  Home 情報ボックス 府政NOW 京の写真館 賃金 料理 大学の法人化
府職労ニュース


2011年 4月 1日

東日本大震災
/力あわせ救援・復興へ 
府庁の組織あげての支援を要請

京都府職労の救援カンパ250万円を突破

  3月11日、午後2時46分、マグニチュード9・0の巨大地震とそれに続く津波は東北、関東を襲いました。加えて、福島第一原子力発電所の日本の原子力史上最悪の事故が、被災者と国民の生活を脅かしています。
 避難誘導等住民の生命を守るため最後まで奮闘していた多くの自治体職員が津波に飲み込まれました。陸前高田市の仲間は3分の1が死亡、行方不明になり、残った職員は、家族を失いながらも不眠不休で頑張っています。
 未曾有の大震災、自治体労働者の真価が問われています。府職労連は、全国の仲間と連帯し、被災地で、京都で、救援活動にとりくんでいます。

寒風の中、義援金訴え 東府税分会などから13人が参加

 25日夕方、四条烏丸のターミナル、府職労連として街頭での東日本大震災の募金募金活動を行いました。寒風が吹くなか13人が参加、2万6480円が寄せられました。この行動には、府税支部東分会から4人が参加。

 府職労連・森委員長は「京都府職員労働組合連合です。私たちの仲間が現地で救援活動に全力をあげています。また京都にも被災者の方が避難しておられます。皆さんの募金への御協力をお願いします」と街頭から訴えました。
 母親から義援金を手渡たされた子どもが駆け寄ってきてカンパしてくれたり、袋に入れた義援金を「すくないですが」と箱に入れてくれたり、心温まる支援の輪が広がりました。
 
医師、保健師、給水、避難所支援など―発生後ただちに、職員が被災地で救援活動

 震災発生11日の夜、健康福祉部の職場では保健師さんを被災地に派遣する準備がすすめられ、15日から福島の避難所での被災者の健康相談等に奮闘しています。岩手県では給水車を派遣し給水活動をおこなっています。21日朝9時2号館前、避難所の運営支援にあたるため15人が福島に向け出発、避難所では被災地の自治体職員、ボランティアとともに、食事や物資の提供、相談、多くの物資の仕分けにとりくんでいます。25日からは第2陣が出発しました。

福島県から京都へ被災者を支援

 被災地からの受け入れもはじまっています。22日夜には、福島県からの被災者3家族を乗せたバスが福利厚生センターに到着、府職労連も差し入れとともに、被災者支援のための制度についての手引きを手渡しました。
 現在、京都に避難されている被災者は324人。今後、数千人規模の被災者の受け入れも想定され、京都での被災者の支援も重要な課題になってきます。

府職労連―京都府知事に4次にわたって申し入れ

 府職労連は震災の救援と復興にむけ京都府に、4次にわたって申し入れを行ってきました。その中心は①被災者救援に京都府の組織をあげて全力をあげること、②放射線計測器の携帯など現地への派遣者の安全と健康を守ること、③復興を国家的事業として、米軍への思いやり予算や大企業の内部留保も活用することなど、政府に働きかけること、④災害に強い自治体づくりを行うこと―です。

府職労連震災被災者支援対策会議を開催

 府職労連は被災者支援の活動にとりくみながら、24日に震災被災者支援対策会議を開きました。会議では、府立大学生命科学部准教授で京都府公立大学法人労組府立大学支部支部長の斉藤氏が、福島原発の事故と今後の見通しについて「原子炉の事故は終息には、いまの外部電源の使用が可能になった場合でも、冷却、閉じこめに相当期間を要する。土壌汚染等の影響も深刻で、長い時間の避難と対策が求められる」と指摘、安易な基準の緩和にも警鐘を発しました。ひきつづく救援募金とともにボランティア派遣にも積極的にとりくむこと。救援、復興に組合員の叡智と力を集め発揮することをよびかけました。

府職労連として福島県からの被災者を激励  「一番の願いは福島に帰ること」

 福島県からの被災者の方々8名が23日21時30分頃京都府庁に到着されました。府職労連として、森委員長、高橋書記長、中村書記がお見舞いし、激励、支援を行いました。

 ある被災者の方は、「こちらに来て、京都府のみなさんによくしてもらい感謝している。ここに来られない方がたいへん。避難所は灯油が不足しており、毛布を羽織っても寒い。避難所への支援物資も十分なところとそうでないところの格差がある。いま、府営住宅への入居手続きをすすめているが、一番の願いは福島に帰ること。原発の問題が大きい。社長が逃げてしまって給料が振り込まれなくなった人もいる。子どもの教育について不安を持っている被災者も多い」と話しておられました。また、別の3人の子どもさんとお母さんの家族は、女性部からのチョコレートに顔もほころび(チョコレートを)「ありがとうございます。学校は何とか福島でと思っているが、どうなるか不安です」とおっしゃっていました。「なれない京都での生活。困ったことがあれば、何なりとご連絡下さい」と連絡先をお伝えし、絆を深めました。

救援カンパ252万円超

 発生翌日からよびかけた救援カンパには、管理職、臨時・非常勤職員さんなども含め多くの善意が寄せられています。家族全員で何か出来ないかと相談してとカンパを寄せていただく姿もありました。中には1万円を寄せてくれる組合員もいました。