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府職労ニュース


2011年 6月14日

今夏の電力需要の見通し明らかにせよ 
 府職労が関西電力に申し入れ

原発依存の電力政策の転換を

 府職労連は、京都府当局が節電対策として提案している昼休み時間の変更(12時から13時を13時から14時まで)によるピークカットについて、関西電力が資料を京都府に示さないなかで、当局が十分な説明責任を果たせない事態になっています。その上、関西電力が一方的に、根拠を示すことなく15%の抑制のよびかけを行いました。そのうえ関西電力が点検中の原発の再開を認めさせるための動きも強まっています。

 そうしたもとで、府職労連は、ピークカットの議論の前提になる正確で科学的な情報提供が行われるよう、また点検中の原子炉の運転再開をしないこと、原子力に頼らない社会をめざすことを6月13日に関西電力に申し入れました。

原子力発電所の安全対策の抜本的強化と自然エネルギーへの転換を求める申し入れ

 日頃より、関西の住民の生活と経済活動を支える貴社の電力供給に敬意を表するものです。

 さて、福井県知事が現在運転停止中の原子炉の運転再開を認めていないことから、関西においても電力供給が逼迫する可能性があるとして、5月26日に関西広域連合が6月下旬~9月下旬に5~10%の節電をよびかけました。ところが、6月10日になって貴社は15%の節電への協力を要請しました。大阪府の橋下知事は「目標設定のため関電に何度もデータ開示を求めたが協力を得られなかった」「今頃になって何の根拠もなく一方的に15%と言われても協力できない」と表明しています。

 私たちは、科学的に現状を分析し、国民の智恵と創意を発揮し真に効果的な節電や省エネルギー対策を行うことが必要だと考えています。そして、一刻も早く、原発に頼らず、自然エネルギーへの転換を図ることをめざしており、その立場から貴社に下記のことを要請します。

                                          記

1.今夏の電力需要について企業・事務所・家庭毎、曜日、時間帯毎の電力需要及び供給量の予測を明らかにすること。過去5年間の同様のデータを明らかにすること。毎日の電力使用量と供給量のデータを明らかにするシステムをつくること。

2.貴社自らが効果的で適切な節電対策を講じるとともに、利用者によびかけること。

3.現在、点検のために停止している原発の4号機は運転再開しないこと。

4.プルサーマル運転を直ちに中止すること。

5.危険度の高い老朽化した原子炉を廃炉とすること。新たな原子炉は建設しないこと。

6.東日本大震災の地震と津波を想定した新しい安全基準を策定すること。

7.福島第一原発の事故を直視し、安全神話から抜け出し、原発に依存する電源政策を転換し、撤退する方向を明らかにすること。

8.太陽光をはじめとした再生可能エネルギーによってつくられた電力の買取価格を抜本的に引き上げることなど、自然エネルギーへの転換を図るための対応を積極的に講じること。