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府職労ニュース


2009年 3月31日

新年度の職場・仕事が見通せない
 府民に責任もてる体制を

給与費プログラムの弊害ありあり

 新年度まで、あとわずか数日。しかし職場からは「新年度の職場・仕事が見通せない!」との叫びが…。人を減らしさえすれば、正職員を「臨時職員化」さえすれば、民間委託さえすればーという職場実態を無視した乱暴なやり方が、いたるところで大きな矛盾を引き起こしています。これを正すのは職場の団結の力です。

●新年度「これで大丈夫?」
 「準備不足で突っ走る新年度『これで大丈夫?』」これは、「綴喜支部ニュース」(3/23号)の見出しの1つです。
 新年度まで、あとわずかとなった職場では、例年以上に切実な声があがっています。府民公募型公共事業をはじめとして、土木や農林などの職場では、「来年度の事業の内容や見通しが分からない」、「具体的な説明がない」、「執行体制も極めて不安定」などの声が噴出しています。昇任・昇格への不満も大きなものがあります。
 組織・定数問題では、各支部・職場単位での活発な議論が行われており、部当局・所属長に対し、▽十分な説明を行うこと▽執行体制を確保すること▽人員増を行うこと―などの要求が行われています。
 本部でも、個々の職場状況を把握した上で、人員と執行体制の確保、説明責任の発揮などを当局に求めています。

●意欲と展望もてる対応を
 3月24日の職員長との交渉の場でも、所定内労働時間短縮の課題とともに、人事異動内示を前に、組織・定数と昇任・昇格に係わって改めての主張を行いました。
 職場の具体的な事例を取り上げながら、▽万全な執行体制の確保▽職員が展望と意欲をもてるような人材育成の観点からの対応と説明責任の発揮▽昇任・昇格での枠≠フ拡大と壁≠フ撤廃―などを求めました。
 これに対し職員長は、「(組織・定数については)政策企画部が所管ではあるが、仕事は職員がするものであり、対応したい」、「(枠≠ニ壁≠ノついては)定数管理も見ながら、対外的に批判されることのないよう、しっかりとやっていきたい」と答えました。

●府庁で働く全労働者の団結で
 今年の春闘は、経済不況がますます深刻化し、その被害を最も不安定な雇用に追いやられた派遣労働者など非正規労働者が真っ先に受けるという、かつてない状況のもとでたたかわれています。
 一方、私たち京都府に働く労働者のくらしと仕事も厳しい状況にあります。府職労連が昨年末にとりくんだ「働くみんなの要求アンケート」によると、働きづらさを53・3%の人が、生活の苦しさも55・6%の人が訴えています。給与費プログラムのもとで、仕事量が増え、余裕のない職場実態が浮き彫りとなっています。
 また、「雇用契約を更新されないのではないか心配」(50・9%)など、臨時職員・非常勤嘱託職員の不安や要求も切実です。
 府民の雇用と暮らしが大変な状況にある今、府と関連職場に働く労働者が、これをしっかりと支えるための職場と執行体制が必要です。賃金・労働条件の改善、諸権利の拡充と併せ、当局には使用者としての努力が求められています。


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