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官庁速報


2009年 5月25日

黒字化目標の明記、再編再検討を要請
公立病院改革でヒアリング−総務省

 総務省は25日から、公立病院改革に関するヒアリングを始める。経営改善に向けて2008年度中の策定を求めていた「公立病院改革プラン」などを未策定の団体から作業が遅れている理由や今後の方針について聞くほか、改革プランを策定済みでも黒字化を目指す時期などを明記していない団体に具体的な目標を尋ねる。

 病院の再編・ネットワーク化を予定していない団体には、病院同士の統廃合まで至らなくても、病院間の診療科目の再編などを進める必要性や可能性について改めて検討するよう要請しており、結論をまとめる時期などを照会する。

 同省は赤字経営が大半の公立病院について、経営効率化の数値目標を掲げた改革プランを08年度中に策定するよう求めていたが、病院を運営する656団体のうち53団体が未策定の状況。また、都道府県に同年度中の策定を要請していた二次医療圏ごとの公立病院再編・ネットワーク化計画は25都府県が策定していない。

 そこで、こうした団体を対象に、これまでの検討状況や作業が遅れている理由のほか、(1)策定に向けた課題(2)課題への対応方針(3)策定予定時期−を聞く予定だ。

 一方、改革プランを策定済みの団体でも、各病院の黒字化を目指す年度のほか、経常収支比率や病床利用率といった経営指標の数値目標を記入していない団体には、目標とする時期や数値を明記するよう事務連絡で要請している。

 病院の再編・ネットワーク化計画を未策定の団体のうち、検討態勢や結論を出す時期を示していない団体に対して必ず明記するよう要請。「現状維持」との結論を出している団体には、「再編・ネットワーク化計画は病院の統廃合のみを目指すものではない」として、▽公立病院間の診療科目の再編▽公立病院と公的病院や民間病院、診療所との機能分担・連携強化−の可能性を幅広く検討するよう求めている。ヒアリングの際には、こうした点について回答してもらう方針だ。


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