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官庁速報


2009年 3月26日

農村環境の保全で手引
地域の構想づくりを推進−農水省

 農水省は、農業農村整備事業の実施に当たって、農村の環境を健全に維持・保全、向上していくための構想づくりを進める上で必要なポイントを示した手引をまとめた。広域的な地域を対象に活動の初期段階から必要な事業・施策を盛り込んだ構想とすることや、調査・評価手法の在り方などについて分かりやすく紹介しており、全国各地の取り組みに活用してもらいたい考え。

 手引は、▽農村環境の広域的な保全に向けた構想づくりの目的▽農村環境の保全に視点を置いた地域づくりのプロセス▽合意形成手法の活用▽農村環境の広域的な調査・評価のプロセスと手法▽多様な地域資源を理解、活用−の5章で構成。

 構想づくりに当たっては、広域的な地域を対象に国営事業や各種の農業農村整備事業を行う場合、地域全体で調和の取れた農村環境の保全に視点を置いた地域づくりをする必要性を指摘した。

 その際、都道府県や市町村、土地改良区、集落組織・自治会など関係者が参加して、個性あるビジョン・目標を明確化するよう求めている。

 また、事業の実施を契機とした目標の実現プロセスを想定した上で、地域・関係者の連携のメリット、役割分担の明確化も示した。その上で農村の地域資源を活用したビジネスの創出といった活性化策も織り込んで構想をまとめ、実現に必要なツールとしての施策・事業を連携や優先順位も考慮して、工程表に整理する必要性を盛り込んだ。

 さらに、具体的な構想を取りまとめる段階での調査・評価に当たっては、生態系の広域評価から重点的配慮地域を設定。ふるさとの原風景から新しい文化的景観の創造や水と生態系のネットワーク形成などに留意するよう求めている。


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