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官庁速報


2009年 3月31日

市立看護短大を私大に移行
京都市

 京都市は、市立看護短期大学を閉校し、仏教大学(京都市北区)が新設する四年制の看護学科に教員を移行する。初代学科長に看護短大の教員が就任し、ノウハウや伝統を引き継ぎたい考え。公立短大が四年制の私大に移行するのは珍しいという。

 現在の看護短大は三年制。2009年4月入学の学生を最後に新入生募集を停止し、12年3月に廃止する。一方、仏教大は11年4月に同市中京区に看護学科を開校する予定で、今後市と共同でカリキュラムなどを具体化していく。

 私大移行に伴い学費が高くなるため、市は奨学金制度を創設し、格差を縮める。また、実習は市立病院を利用する。

 市は1954年に全国で初めて公立の看護短大を開校。しかし近年、医療高度化により四年制化が国全体で進み、同市でも卒業生の約3割が大学に編入し、市内医療機関への就職率が悪化するなど四年制化が必要とされた。

 一方、私大の多い土地柄から競争を避けたいことや、深刻な市財政難の状況から看護学科を構想する私大との協力を模索。実習施設を確保したい仏教大と思惑が一致したという。

 門川大作市長は「公民競合を避け、公民協力で公の役割を果たす」としている。


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