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府職労ニュース


2009年 2月16日

たたかってこそ明日がある
 労働組合つくり解雇撤回など大きな成果

JMIU京都支部書記長が語る

●連日のJMIU報道は偶然ではない
 JMIU(全日本情報機器労働組合)は、企業の枠を超えて、だれでも入ることができる産業別労働組合。結成20周年を迎えるが、年末年始のテレビの画面にJMIUの旗が頻繁に登場し、一躍全国的に有名となった。
 しかし、一連の報道はけっして偶然ではない。ここ数年、全国各地で派遣・期間社員の仲間がJMIUに加入し立ち上がっていることからくる必然だ。
 04年には徳島光洋シーリングの「偽装請負」から、34人の直接雇用・正社員化を実現。年収300万円が700万円近くにアップした。06年には発光ダイオードで有名な日亜化学の「偽装請負」を告発し正規雇用を求めてたたかい、1600人の直接雇用を勝ち取り朝日新聞の1面トップで報道された。

●京都のロームでも
 昨年12月には、いすゞ自動車でJMIU支部を結成。期間工550人の中途解雇を撤回させた。同じくシャープ福山工場では派遣の青年が労働組合を結成しJMIUに加入したたかっている。
 京都でもロームの社内下請けの労働者の解雇を撤回させ職場を確保した。全国有数の外国人労働者が働く滋賀県では、解雇されたブラジル人、フィリピン人がハローワークに溢れている。ハローワークの無い甲賀市などでは市役所で同様の事態が起こっており、彼らを中心に労働組合を結成した。
 以前の活動スタイルは「事件解決型の労働相談」だったが、「(必ず仲間をつくる)組合づくりの労働相談」へと方針転換し、とりくんできたことが運動の飛躍につながっている。昨年だけで全国で新たに組合員1100人が加入した。

●今まで負けたことがない
 JMIUの基本スローガンは「たたかってこそ明日がある」。リストラ反対闘争の大原則は「あせらず」「じっくり」「迅速に」だ。1万人足らずの労働組合だが、今まで、たたかいには負けたことがない。勝つまでやるからだ。
 「年越し派遣村」は共同の連帯の力が全国民に見える大きなとりくみとなった。@すべての仲間の賃上げ、くらし・雇用の安定こそ最大の景気対策、A「合意協力型の労使関係」を確立して、職場を守り将来展望をつくる、B新しい日本社会を求めて経済闘争と政治闘争を重視したとりくみ―これら3つの柱を掲げて、新しい日本をつくる重要な意味をもつ今年の春闘をたたかいぬきたい。


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