京都府職員労働組合 -自治労連-  Home 情報ボックス 府政NOW 京の写真館 賃金 料理 大学の法人化
府職労ニュース


2009年 8月 3日

職員は安心・納得できない
 人事評価制度の給与への反映

真剣な検討と十分な論議を

 この間、「新たな人事評価制度」について職場からの声が多く寄せられています。支部交渉の中では、当局からも「試行が決して十分だとは思わない。相対化をイメージした試行もすべき」、「…導入に理解が得られたということではない」などの声もあがりました。7月13日に府職労と当局との意見交換会が行われて以降、改めて当局提案の不十分さと制度そのものが持つ矛盾が浮き彫りとなりました。職場からの声の一部を紹介します。この不安や危惧にどう応えるのかが問われています。今、当局には真剣な検討と十分な議論を行うことが求められています。

●「とにかく、やらざるを得ない」「とりあえず導入」では、組織はガタガタに。議論尽くし、職員が安心できる制度と処遇改善の方法を真剣に検討せよ!

●7、000人の職員がいれば、7、000の事務を分担して担い、府民のくらしを支えている。基本的に同じ基準で評価し、甲乙つけることは不可能。その認識の上に人材育成を第一目標とする制度の設計と、活用の方法を真剣に検討すべき。

●当局案の中、「評価結果の活用」において「勤勉手当」「査定昇給」「昇任・昇格」のそれぞれについては具体例が示されているのに対して、肝心の「人材育成」については全くの白紙であるのは、どういうことか。「人材育成のための導入」というのはスローガンだけか。

●査定昇給の成績区分の較差が大き過ぎる。国は「特に優秀(S)」は8号給だが、府では6号給とするというように、格差がひどすぎる箇所をならす必要があるのではないか。

●こんな面倒なことを年2回も行おうとは、どういうことか。仕事の邪魔をしてくれるな。

●当局は「スピード感をもって議論をすすめたい。この10月から本格実施したい」と言いながら、運用はもちろんのこと、制度の中身についてもかなりの部分を、これから考えていこうとしている。「とりあえず導入したい」の考えが見え見えだ。「スピード感」云々を言うなら、キッチリした制度設計と運用の中身を示せるところまでの準備=きちんとした試行を行うべき。

●京都府の行政を見渡すと、環境部門などは花形の扱いとなっている。しかし畜産は地味で、将来の展望を描きにくい。このため、畜産関係にいるというだけで、評価が下がることが予想される。

●現業職員は、高い評価を得ることが難しく、心配している。

●今年度、組織統合になった。このため、亀岡にある農林水産技術センターの所長が評価することになる。しかし、このセンター長が現状が分かるはずもなく、どうやって評価するつもりなのか。

●評価制度は導入しない方がいい。仮に導入しないことの引き替えに、勤勉手当が成績率0・72になったり、昇給が4号止まりになることがあったとしても、新たな人事評価制度を導入して、職場がバラバラになるよりもましだ。


府職労ニュースインデックスへ