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八月7日、長崎で原水禁世界大会 |
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1945年8月6日・広島、同9日・長崎。米軍が二つの街に投下した原爆はその年末までに合わせて21万人の命を奪いました。その後のとめどない核軍拡競争は米ソによる冷戦と、一触即発の緊張をつくりだし、人類を滅亡の恐怖に陥れてきました。 ●オバマ大統領が画期的提言 しかし、世界はいま、空想とさえ思われていた「核兵器廃絶」に向けて、大きく動きだしています。 今年4月5日、オバマ米大統領はチェコの首都プラハで「核兵器を使ったことのある唯一の核保有国として米国には行動する責任がある。……米国は核兵器のない平和で安全な世界を追求する」と演説しました。 2007年1月、米国の歴代政権で要職を務めた4氏が共同論文で「核兵器のない世界」を呼びかけ、翌08年1月に再び「非核の世界へ」を発表したことがオバマ演説に結実しました。 核兵器廃絶をめざす動きは、米国を主軸とした軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)諸国や、ロシアなどにも大きく、確実に広がっています。 この背景には、核拡散の危険を防ぐには核兵器を廃絶するしかないという認識の広まりがあります。 ●具体的行動に高まる期待 世界にはいまなお、合計2万6千発もの核兵器が存在し、いつでも発射ボタンが押せる警戒態勢が敷かれています。 さらに、イスラエルやインド、パキスタンの核兵器保有や、北朝鮮の度重なる核実験、イラクによる核開発などは、核拡散と核戦争、核テロなどの危険を高めています。 こうした危機に対して、世界各国は2000年5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議で、核保有国に核軍縮・廃絶の努力を強く要求。この結果、核保有国は核兵器廃絶の「明確な約束」に合意したのです。 それから10年。来年5月にニューヨークで開かれるNPT再検討会議では、2000年合意を踏まえて議論をすることが決まっています。核廃絶に向けて、核保有国が具体的な行動をとることに、世界の期待が高まります。 ●核廃絶へ世論広げよう イラク、インド洋、ソマリア沖へと相次ぐ自衛隊派兵。在日米軍基地の再編強化、グアムの米軍基地建設のために日本国民の税金7000億円を投入する協定など、日米同盟は強められ、日本は「核の傘」に引き入れられる一方です。衆院憲法審査会規程の採決が強行され改憲に向けた動きも活発化しています。 核兵器のない世界に動こうとする世界、その逆に行こうとする日本。被爆国として、憲法9条をもつ国として、核兵器のない、平和な世界を求める世論を広げることが、いまこそ求められています。 原爆症認定集団訴訟/二度と被爆者つくらない証しを いま、全国の被爆者は原爆症認定を求めて集団訴訟でたたかっています。 広島と長崎に落とされた原爆は、生き残った被爆者を放射能に起因するガンや白血病などさまざまな病気で苦しめてきました。 被爆者援護法では、原爆症と認定されれば国の負担で医療を受けることができますが、困難な病気にかかった被爆者が認定を申請しても、多くは「原爆とは関係ない」として却下されてきました。この結果、受給者は被爆者全体の1%に満たない状況でした。 これに対して、全国で300人を超える被爆者が国を相手取っていっせいに提訴したのが、原爆症認定集団訴訟です。 裁判では、被爆者の被爆状況などを検討することなく、国が一方的に採用した基準で却下していたことなどが明らかになりました。 国は連続して敗訴したため、ついに08年春、従来の認定基準を改めざるをえなくなりました。しかし、新基準も問題が多く、今年5月の東京高裁判決で国側は18連敗を喫しました。 高裁判決は、国の審査方針には欠陥があり、原爆症認定の判断基準は合理性を欠くと批判。原爆症認定は「単なる社会保障的観点に基づくものではなく、戦争遂行主体であった国の国家補償的措置として行われるもの」と指摘しました。 国の姿勢は原爆被害を小さく見せるものです。病気や差別と闘いながら原爆被害を告発した原告らの声を真剣に受け止めること。それが二度と被爆者をつくらないことと、核兵器を廃絶することにつながります。 原水爆禁止2009年世界大会/「核兵器ゼロ」の流れ加速へ/世界との共同・連帯を強化 核兵器廃絶を求める動きが世界中に広がるなか、原水爆禁止2009年世界大会(日本原水協など実行委)は、来年春の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けて「核兵器ゼロ」への流れを加速させるため、世界の反核運動、被爆者・核被害者、各国政府、自治体などの代表と、共同と連帯を強めます。憲法9条を守る運動など全国の草の根の取り組みも交流します。スローガンは「核兵器のない平和で公正な世界を」。 〈国際会議〉8月3〜5日、ウェルシティ広島 〈世界大会―広島〉5日市民と海外代表の交流集会、世界青年のつどいinヒロシマ、6日原水爆禁止2009年世界大会―広島 〈世界大会―長崎〉7日原水爆禁止2009年世界大会―長崎開会総会、世界青年のつどいinナガサキ、8日分科会、国際フォーラム、核兵器なくそう女性のつどい、9日閉会総会 |
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