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府職労ニュース |
“住む場所も派遣契約もない” |
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![]() ●制度の周知と腰を据えた支援を 当日は午後9時半から11時過ぎにかけて、いくつかのポイントを回りました。 行動の中で、これまでは3人でまとまって生活していたものの、仲間の1人から結核患者が出たため、最近になって行方知れずとなったグループの話も聞くことができました。ホームレスの中には女性の方もおられました。 既に眠りについておられる方や、段ボールハウスはあっても、まだ帰宅≠ウれていない方もおられましたが、何人かの方とは直接話をすることができました。体の具合いや日常のくらしなどについてお聞きするとともに、ご存じない方には、炊き出しの場所や日時について知らせました。 当日のとりくみに参加した森委員長は、「新自由主義の自己責任論の下で、生活保護の申請や就労に向けての意欲そのものを無くしておられる方もいて、制度の周知とともに腰を据えた支援の必要性を感じた」と話します。さらに、「昨年の秋以降の派遣切りの労働者だけではなく、住居や生活保護などの福祉、医療、就労保障のセーフティーネットが必要だ」と、ことばに力を込めます。 当日にうかがったホームレスの方の話と、先月22日に京都総評が呼びかけ、府職労からも代表が参加したハローワーク前での宣伝・アンケート行動で得られた労働者の声を紹介します。 ●1月19日夜、京都駅周辺で ○56歳男性(八条口側) 昨年まで大阪で建設現場の仕事をしていたが、仕事が無くなり秋から京都に来た。アルミ缶回収は単価が下がり、お金にならなくなっている。仕事があれば働きたい。普段の食事は、朝は下京区役所で配給されるパンと牛乳で、日中は安いラーメンなどで、しのいでいる。 ○50歳男性(中央口側) 離婚を機にホームレスの生活に入った。いつもシャッターが閉まる時間まで地下街で時間をつぶしてから、外で段ボールを囲んで寝るようにしている。夜は用を足す場所も限られるので、水分はできるだけ取らないようにしている。 ○60代男性(南北自由通路) 10日前に東京の山谷から来て、ここにいる。人通りの多さは気にならない。肉親はどこにもおらず、頼れる人はいない。ホームレスになって何年にもなるが、以前に生活した群馬の高崎は住みやすいところだった。 ○60歳男性(中央口側) 今の場所でホームレスの生活をするようになって3年。以前は、博多や函館でもホームレスをしていた。仕事先をリストラされて、この生活に入った。函館の寒さに比べれば、京都はまだまし。落語と浪曲のラジオが楽しみだ。 ●深刻な雇用実態京都総評、ハローワーク前アンケートから ■30代・男性 在職中は:電機会社の登録型派遣、月収15〜20万円 派遣先の減産による派遣契約中途解除、9月22日に知らされ、9月30日で勤務終了となった。派遣元から、別の派遣先に行くか、休業補償(派遣労働契約の残期間の休業手当)のいずれかを選択することを言われ、休業手当を選択。 今は、派遣労働契約切れで失業、失業給付で生計。 家の賃貸契約が09年1月で終わるが、家賃の負担に困っており、住む場所を失くしかねない。 ■20代・男性 在職中は:マシン・オペレーターの登録派遣、月収25〜30万円 派遣労働契約期間満了による失職、契約更新4回。失業給付で生計。切り詰めて生活できているが、定まった住居はない状態。仕事に就く気力もなくなった。 ■40代・男性 在職中は:製造業(車関係)の常用派遣、月収25〜30万円 派遣契約中途解除による解雇。失業給付で生計。家賃負担に困っており、生活の見通しがない状態。仕事を探しているが、派遣・契約などの仕事もない状況。 ■40代・男性 在職中は:土工のアルバイト・日雇、月収10万円未満 運送会社の運転手だったが、長期の病気で仕事をやめた。それ以降、土工のアルバイト・日雇の仕事に就いたが、仕事が少なくなり、生活できないため、日払いの仕事を探している。生活の見通しがない状態になっており、運送会社の社員を続けておれば良かったと悔やんでいる。 ■20代・女性 在職中は:販売、正社員、月収15〜20万円 一方的に解雇される。失業給付は予定されており、貯金取り崩しで生計。家賃負担に困っており、生活の見通しがない状態。 ■40代・女性 在職中は:正社員(職種不明)、月収25〜30万円 自己退職(病気)。失業給付と借金で生計。家賃負担に困っており、切り詰めて生活できている状態。 病気のため、当面は正規雇用が困難と考えているが、非正規(パート、バイト)で働いても安定した収入を得ることは難しい。病気や障害があっても、保障のある安心できる仕事環境がほしい。失業給付が切れた後の不安が大きい。 |
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