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京都府の職場において、心の病による休務者が増加。特に91日以上の長期休務者の約7割が心の病が原因であり、5年前に比べて約2倍と増加しています。昨年度には87名が月100時間を超える超過勤務を行う中で医師による保健指導を受けました。その周辺には保健指導こそ受けないものの、これに準じた水準の超過勤務を強いられている多くの職員が存在してます。 府職労連は「6月を安心して働ける月間に」をスローガンに各種のとりくみを行いました。亀岡での楽しいとりくみとともに、改めて世界の中での日本の異常さ、京都府の職場の現状を見つめます。 ●「分かるメンタル」から「できるメンタル」へ 府職労連は6月27日、「6月を安心して働ける月間に」のとりくみの一つとして労働安全衛生学校を開催しました。 「心の健康を守る職場づくり」と題して講演をいただいた大槻久美子さん(産業カウンセラー・キャリアコンサルタント)。以前に機械設計技術者として大企業で働く中、過酷な労働環境の中で心の病にかかり、京都府内で初めて精神疾患による労災認定を受けることとなり、「自分と同じ人をつくってはならない」との決心から産業カウンセラーの資格を取得した自らの経歴を話されました。 そして、年間自殺者の4割弱が労働者であり、そのうち健康問題を理由とするのが約半数であると説明するとともに、自殺者が初めて3万人を越えた1998年は、山一証券の破綻などに代表される金融ビッグバンまっただ中の年であり、「Windows98」発売の年でもあると指摘しました。 さらに、働きにくくなっている職場での相談の場が必要であり、その役割を診療所や病院、福祉施設などとともに、安全衛生委員会や労働組合が担うことの大切さを強調しました。 そして、心の健康を守る職場作りに向けた今後の課題として▽「分かるメンタルヘルス」から「できるメンタルヘルス」へ▽安心して相談に乗れる環境や耐力のある組織づくり▽予防やケア、職場復帰のための体制づくり―をあげました。 京都府の職場でも、昨年度から安全衛生委員会小委員会のコアメンバーによる毎月開催がスタートし、この中から亀岡の昼休みウォーキングや、医大での喫煙コーナーを対象とした職場巡視などのとりくみが行われています。 勤務時間管理の課題も含めて、各地区で安全衛生のとりくみをさらに活発なものとしていくことが求めれています。 ●毎日ウォーカーも誕生 「おっ、だいぶ、スマートになったのと違う?」。「そんなに急に効果がでるかいな」。 毎月の第1水曜日の昼休み。亀岡総合庁舎のそばにあり、亀岡の自然100選にも選ばれている安行山(あんぎょうさん)中に、数十名規模でのウォーカーたちの談笑が響きます。 コース上には、亀岡の平和のシンボル「平和の塔」や、安倍清明ゆかりの神社である「磐栄稲荷宮」もあります。途中の階段にある鳥居をくぐり、スタートから約15分かかって頂上にたどり着くと、市内の田園地帯、市街地、保津峡の入り口までを一望できる展望台があります。 今年1月7日から始まった昼休みウォーキングには、これまで毎月20名から40名超の参加があります。4月には府職労亀岡支部が人事異動の歓送迎会も兼ねてお花見を開催し、44名が参加しました。 昨年9月に安全衛生委員会小委員会がコアメンバーによる毎月開催となる中、「心身にも良く、気軽にできるとりくみを」との組合側委員からの提案でスタートしました。今では、月1回ではもの足らず(?)、毎日ウォーカーも現れています。委員会のメンバーからは、他のウォーキングコースの紹介なども行い、参加者の拡大をめざしていこうとの抱負が聞かれます。 |
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