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府職労ニュース |
命の重さはみな同じ |
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府職労も参加する自治体要求連絡会は6月18日、京都府と京都市の補正予算案に不況・雇用対策のいっそうの強化や府民の切実な願いを反映しようと早朝から門前宣伝、昼休み街頭演説会、デモ、個人請願など繰り広げました。宮津、丹後からは、与謝の海病院の脳神経外科の再開を求めバスで25人が参加、京都府と府立医科大学病院に要請しました。 ●府北部に住んでいても命の重みは変わらない 府庁東門での街頭演説で「府立与謝の海病院・脳神経外科の早急な再開を」との横断幕がひときわ目を引きました。「京都府北部に住もうとも、いのちの重みは変わらない」と訴える丹後社保協議長。「宮津市以北に脳外科の医者が一人もいなくなり、東舞鶴医療センターまで行かなければならない。脳疾患にかかったら死ねというのか」と訴え、京都府が一日も早く与謝の海病院脳神経外科の医師を確保し再開するよう求めました。 脳神経外科の高度医療は、宮津市以北の医療機関では対応が困難であるために、府立与謝の海病院が重要な役割を担ってきていました。与謝の海病院脳神経外科は、従来3人体制で緊急手術も行ってきましたが、その後2人になり、さらに昨年度1人になり、そして今年3月末で医師退職のため休診となりました。昨年度1人体制のため緊急手術を要する救急患者は兵庫県北部の公立豊岡病院や舞鶴医療センターまで搬送されていました。 丹後医療圏で脳卒中などの一刻をあらそう事態が発生したらどうなるのでしょうか。救急患者の緊急手術・治療が必要な場合は、次善の策として舞鶴医療センターへの搬送を行うよう連携をとっています。東舞鶴に立地する舞鶴医療センターへの搬送には三時間を要する場合もあり、延命率や予後に影響が危惧されます。 安心してくらせる地域づくりのため、与謝の海病院の脳神経外科に医師を確保し、救急対応できる医療体制をつくることは悲願であり、地元の太田与謝野町長も、丹後2市1町の首長とともに、早期診療再開を求める要請書を府に提出しています。 ●短期間で8493筆の再開求める署名 4月2日 丹後社会保障推進協議会(労働組合、医療団体など14団体で構成)の代表は、丹後広域振興局と与謝の海病院に脳神経外科の再開を求めて緊急要請を行いました。「緊急対応ができない脳外科医1人体制を1年間放置してきて、さらに今年休診とは許されない」「過疎地だからといって必要な医療が受けられないのは納得できない。知事は『安心・安全をモットーに』と言うが、府北部に住む府民のいのちと健康をないがしろにしている」と強く要望しました。 府民の声を届けようと署名運動が始まりました。1ヵ月半のうちに8493筆の署名(第一次)が集まりました。 京丹後市では、人口の12%にあたる7535筆が集まりました。新型インフルエンザの影響で直接訪問できない状況もある中、署名用紙を郵送するだけで書名を寄せてくれたり、開業医が自主的に署名を集めたり、自治会あげて署名にとりくんだりの運動が自発的に広がっていきました。 ●「緊迫感を持って再開」をやり遂げてほしい 丹後、宮津与謝の代表25人は、街頭演説、昼デモに参加し京都府と府立医科大学病院に与謝の海病院脳神経外科の再開をもとめ要請。 要請に対し京都府の代表は、「一日も早く医師を確保できるよう努力している。早期に再開に向けた調整を行っている」と答えましたが、再開のめどについては一切明らかしませんでした。 参加者は「先日も51歳の方が脳出血でたおれ、舞鶴市に運ばれて亡くなった。近くであれば助かったかも知れない」「毎日不安な思いだ。調整がどこまで進んでいるのか、はっきりさせてほしい」と痛切な声を届けました。 しかし府側は「人事にかかわるので詳細は控えたい」と返答したため、「もっと緊迫感をもって対応してほしい」と訴える一幕もあました。 この運動の一翼を担っている府職労丹後支部からも代表が参加しました。また、丹後社保協の事務局長を丹後地労協が担っています。事務局長は「京都府にやる気があれば、医師確保と与謝の海病院への医師派遣はできるはずです。署名をもっともっと増やして、京都府へ強く迫りたい」と決意を語っています。 |
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