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府職労ニュース


2009年 1月 5日

貧困・生活危機突破 雇用とくらしを守れ!
府職労森委員長、09年新春のあいさつ

新自由主義と構造「改革」路線にもとづく府政の見直し、転換を

  あけましておめでとうございます。
 2009年が明けました。新自由主義に支えられた金融資本主義の破綻が国民の雇用とくらしを真っ先に直撃しています。全労連など労働組合や市民団体が開設した「年越し派遣村」に多くの失業した派遣労働者らが駆け込む事態に対し、厚生労働省が講堂を開放し、首相も支援を指示したとのニュースが正月大きく報じられました。いま、政治と行政のあり方が問われています。
 2009年1月1日の新聞各紙は、「新自由主義の崩落」(読売新聞)「人を基軸に日本の再生を」(京都)「いま直面しているのは、世界的な金融システムの行き詰まりと、様々な矛盾を抱えて立ち往生している国内の経済財政システムの行き詰まりが重なった、複合的な危機だ。その克服は、もう一度日本を作り直すくらいの大仕事になる」(朝日)と歴史の転換点に立って日本と世界のあり方を論じています。
 大きな経済情勢の変化は、府政を展望する時、これまであたりまえのようにすすめられてきた新自由主義や構造「改革」路線を前提とする府政の様々な施策やプランを抜本的に見直し、転換することを求めています。

●生活危機突破、雇用と暮らし守るたたかいに全力を!
 府職労は12月16日に雇用とくらし、営業を守る緊急要求を申し入れました。そこでは、当面の緊急の対策ととともに、農林試験研究機関や職業訓練校の縮小再編をはじめ京都府政が推し進めてきた府政リストラと給与費プログラムの見直しを求めました。庁内の府職労の掲示板には、その要求内容をポスターにして府民の皆さんにもたたかいをよびかけています。
府職労連は、ひきつづき広範な府民や労働者と連帯し、雇用とくらし・営業を守るたたかいに全力をあげます。労働組合や府民団体とともに15日には大企業の社会的責任や行政の役割発揮を訴える宣伝行動、29日には京都府への要請行動とデモを行います。また、職場の皆さんの力と知恵も借りて、府政が雇用とくらし・営業を守る施策をしっかり果たせるようひきつづき当局に働きかけたいと考えています。さらに、関係団体との懇談や地域での雇用・暮らし・営業の実態アンケートなど地域調査活動も09春闘のなかでとりくむことも提起したいと思います。

●給与費プログラムのもとでの府民のくらしを支える組織の縮小、人員削減路線からの転換を!
 同時に職場では、構造「改革」路線が破綻したもとで、府政の役割を問い直し、給与費プログラムのもとでの府民のくらしと営業を支える組織の縮小、大幅な人員削減と非正規への置き換えを許さないたたかいを強めます。

●人事評価制度の闘いは正念場! 
 人事評価制度は、第3次試行が終わり、来年度から本格実施したいとする当局との関係で重要な局面を迎えます。成果主義は、非正規労働の拡大とともに人件費抑制と利潤拡大を支え、給与決定ルールを壊し、企業モラルや生産性の低下などの問題をもたらしてきました。新たな人事評価制度と給与への反映は、給与「構造改革」のもとに公務の世界で導入がすすめられていますが、本質的には民間の成果主義そのものであり、一度導入されると後戻りできない深刻な影響をもたらすものといわざるをえません。それだけに、職場への影響や問題を当局がどう認識し、どうこたえるのかが問われています。現在行われている当局のアンケートにもしっかりと意見を記入するとともに、府職労のアンケートをはじめ職場の声や要求を結集し、意見交換や交渉を通じ人事評価制度の給与反映を許さないたたかいをすすめます。

●府民のために安心して働きつづける職場をめざして
 府民のために安心して働きつづける職場が求められている時はありません。旗びらきや学習会、職場集会などを行い、府庁に働くすべての労働者の賃上げ、人員や労働条件など職場要求づくり運動をすべての職場ですすめましょう。

●府職労連に団結し、たたかってこそ展望がひらける
 昨年は、4月から133人の組合員を新たに迎えました。非常勤嘱託職員の活動と組織化がこの間の懇談会等のなかですすんでいます。商工労働・観光支部計量検定所分会では、委託反対のたたかいとともに、臨時職員の勤務条件の改善を求める分会要求書を独自につくり年末所長に申し入れました。通勤手当の改悪など厳しい状況は続きますが、労働組合に団結し、たたかってこそ展望はひらけます。また、府職労連を強く大きくすることは、派遣切りなどの攻撃に声をあげた全国の労働者や国民と連帯することであり、たたかいに激励をあたえます。府職労や公立大学法人労組への加入を、すべての未加入に率直によびかけましょう。  


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