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府職労ニュース


2008年 6月17日

給与費プログラムは凍結せよ
「府政改革」の矛盾が職員を苦しめる

いま、府庁の職場は

  「給与費プログラム」のもとでの京都府庁の職場はギリギリの状態です。職場から「いつからこんな職場になってしまったのか」「何が私たちをここまで追いつめているのか」との感想が聞かれました。人員減を軸とした「府政改革」の矛盾が、今、一人ひとりの職員を苦しめています。

●当局は知っているのか知らぬのか
 「熱があっても休めない」「子どもと十分向き合う時間がとれない、子どもが学校に行きたがらない」「薬がきれても医者に行く時間もない」「子どもが産まれたが、ほとんど休んでいない」「親の介護をしながら働いているが毎日、毎日残業で病院に連れていけない、お風呂も入れてあげられない」「家族が入院していて、そばについてあげたいと思っても仕事が山積み」…。
 これらはほんの一握りの職員の声ですが、どのケースをとっても職員にとってかけがえのない局面です。それが仕事のために犠牲≠ノなっているとしたら、どんなにつらいことか、くやしいことか。家族も自分の健康も大切にしながら働きたい≠アれはもう府庁の職場では叶わないことなのでしょうか。
 当局に対し該当の支部が組織再編や減員した職場のその後を検証すべき≠ニ主張すると、落ち着いている∞うまく行っている≠ニの返事が返ってきます。職員が苦労しているのに、それを見て見ぬふりなのか、それとも本当にに見えないのか。
 「実は求人広告見てる…。先が見えない」などの声も聞かれました。人員削減がすすむもとで厳しい条件を抱えた職員が、ついて≠「けなくなっています。


●一番 タチが悪いのはコレ
 この間、当局は定数削減に加え府民価値を産まない内部事務だから≠ニの理由で庶務をなくし、なんでも発生源主義≠ネどによって一人ひとりの職員の仕事を目に見えない形でどんどん増やしています。
 その一方では、「この4月、5月で1年分の超勤予算がなくなったので超勤縮減を」「残ってもらっては困る、時間内でやってくれ」などの指導≠ェ行われています。やり方を変える≠ナもなく、こうして超勤を減らそう≠ナもなく、ただただ「残業するな」の号令だけ。
 「これってヘンです。こう言われると、まじめな公務員は、どうしていいかわからない」と話すのは、健康福祉部のAさんです。期日が迫る中でこのままでは府民に迷惑がかかる≠ニ極度のプレッシャーを感じ、手が遅いからか≠ニ自分のせいにし、家に帰っても仕事のことが頭から離れず寝られない、やがてメンタルにつながるケースもあり、それが周りへのさらなる負担に…。「こうした悪循環が京都府の職場では広がっているのではないか」と語ります。
 Aさんはさらに「持ち帰りや土日出勤がよくないことくらいは分かっている、でも背に腹は変えられない、追いつめられた職員は朝早くから出勤。真っ暗な中で仕事をしている…。同じサービスでも夜ほどとやかく言われないから」と続けます。


●府民の方に人員不足≠ニ言えたらどんなに楽か
 非正規への置きかえによる無責任な業務運営も目に余ります。再任用職員が超勤しなければこなせない事務量でオーバーワークが広がっています。
 総務部のBさんは話します。「府民からのおしかりの電話や国からの督促の電話に、人が足りないんデス≠ニ言えたらどんなに楽か。じっくりモノを考えず、バタバタとつじつま合わせの仕事。こんなことでいい仕事ができるわけがない」と。
 府職労交渉では、こうした実態をふまえ、給与費プログラムの中止・見直しを求めました。一方で職員構成の現状も指摘しました。        
   


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