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府職労ニュース


2008年 5月27日

京都府の給与費プログラムを見直し・撤回を
官製ワーキングプア増やし職場はもう限界

府民にも影響が

●もう限界!府民にも迷惑をかけつつある
 「給与費プログラム」のもとでこの間740人が減らされ、職場はどこもギリギリの状態で悲鳴≠ェあがっています。これが府民への実害となって表面化しつつあります。一方で当局は1、500人削減の目標を変えようとはしていません。

●毎日残業しても仕事が湧いてくる
 「去年の体制でも確かに仕事量は多かった。けれども、残業さえすれば何とか回っていたので仕方ないか≠ニの思いだった。しかし、今年の体制では毎日残業をしてもとても回らない。府民に迷惑をかけつつある水準にまで来てしまっていて、限界だ」。そう語るのは本庁のA部B課のCさんです。
 CさんがいるB課のD担当ではご多分に漏れず組織再編が行われ、前年度比で実質の1名減となりました。
 一方では社会的にも大きく注目される行政課題を受け持つD担当では「仕事がどんどん湧いてくる」(担当内Eさんの言)現状となっています。その結果、28時間勤務の再任用職員であるFさんも他の職員とともに夜10時、11時まで残ることもしばしばという状況です。
 Fさんが言います。「いつも夜遅くまで仕事をするのも何なので、何とか終バス時刻に合わせて帰るように心がけてはいる。責任ある仕事を与えてもらってうれしさもある反面、あんまりだとの思いがある」と。


●人を減らしておき超勤するな≠ニは!
 「Gさん、もう残業しないでください。超勤し過ぎです」。Gさんがいつものように夜、残って仕事をしているとき、副課長から突然言われたことばです。Gさんはただちに、「超勤するな≠ニはどういうことなのか。期限が切られたこれだけの書類を、超勤もしないでどう処理しろというのか」と机の引き出しから取り出した書類を机の上に積み上げて副課長に言い返しました。
 「異動してきた途端に、これがあなたの仕事だと言われた仕事をただただやってきた。19年度も人の名前を借りてPCを立ち上げ、山ほどやってきた」「人をどんどん減らしておきながら、統合財務だけならともかく、文書事務支援と無理にくっつけた使い勝手の悪いシステムを押しつけておきながら超勤するな≠ニは、どういうことか」と憤りはいつまでも収まりません。


●管理職も今のやり方ではダメだ
 「府政改革」の柱である「給与費プログラム」の矛盾が、府民への実害になってきています。
 管理職も含めて「もう限界だ」の声が、大きくなっています。
 5月19日、府職連は麻生副知事に夏期要求書を申し入れました。府職労の森委員長は、「給与費プログラムでこの間740人が減らされ、職場はどこもギリギリの状態でメンタルヘルスをはじめ健康破壊も深刻になっている。官製ワーキングプアを生み出している給与費プログラムの見直しと撤回を」と改めて強く求めました。
 副知事は「職場の状況は、厳しくなっており、労働条件の確保や業務をどう減らすかという点も含め考えていかなければならない」と答えました。
 当局には「給与費プログラム」の見直し・撤回が求められています。   
              


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