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府職労ニュース


2008年 6月17日

肩身の狭い老後は悲しい
後期高齢者医療制度はただちに廃止を

京都民医連の実態調査結果から

  「後期高齢者医療制度は廃止を」の声が、大きな世論となっています。国会では野党合同による「廃止法案」と与党による「手直し」が議論されています。一方では4月の第1回の年金天引きに続き、6月13日には2度目の年金天引きが実施されようとしています。京都民主医療機関連合会のこの間とりくみ、6月6日に発表した実態調査結果から、その一部を紹介します。

●娘は数ヶ月フロに入っていない

・保険料がいらなかったものが払わなければいけなくなった(半年後から)。
・無年金で納付書が来た。年13、000円、子どもに支払ってもらう。
・介護保険と後期高齢保険料を払うと年金が1万円しか残らない。娘と住んでいるのでなんとかなるが。
・保険は個人単位なのに、保険料計算の基礎は世帯。おかしい。
・保険料が段々高くなっていくらしいので、とてもやっていけない。
・介護保険料とあわせて1回の年金から3万円天引きされるようになった。寺や親戚とのつきあいで年20万円いる。だんだんと生活が苦しい。
・天引きでは生活算段がつかない。今までは自分でやりくりして国保料10回を遅れながらも何とか支払ってきた。天引きされたのではどこかでマイナスが出てしまう。事業収入が減る一方で現金がなくなってしまう。
・何の説明もなく腹立たしい。
・後期高齢者だからここまでの治療で、というように変わらないか心配。
・医療の中身が中途半端なのはやめてほしい。死ぬのなら納得して死にたい。
・送られてくる書類も目が悪く読めない。
・後期という言葉がいや。人権無視。
・国民年金から介護保険料と医療保険料と天引きされて貯蓄がなければ餓死する。重症老人有効期限が切れたら窓口負担も発生するかもしれないので不安。
・今まで息子の扶養になっていた、少ない年金から天引きされると思うと腹が立ってきた。
・新しい制度に連動して私達の生活が変わっていくような気がして恐ろしい、弱者にたいしての医療制度でないし、知らない人の方が多いだろう。お金の無い人は医療が受けられなくなる。
・道路より命が大切。
・診療の範囲が狭くなりどういう治療が受けられるか不安、年寄りは痛くてもしんどくても我慢しろということか?先の生活設計が立てられない。いくら引かれるか解らないのに保険料引き落としの口座だけ先に登録させられる。
・私達戦争中とても苦労してきて、欲しがりません勝つまでは!と思ってきた、何でこの年になってこんなひどい制度を押しつけられる。腹がたちます。廃案にして欲しい。
・月5〜6万の少ない年金から2ヵ月分で介護7200円+今回6200円を引かれた手元に残るのが本当にわずか。
・夫婦それぞれで年金天引きされたら生活していけない。なるべく医療機関にかからないようにしようと思う。家族のため多少無理をして働いてきて、仕事を辞め老後の生活を安心して暮らしていきたいと思っていたが、国は大切にしてくれない。早く死ねと言われている世の中に、肩身を狭くして暮らさなければいけないのか、悲しくなる。
・一家3人、夫86歳、妻83歳、娘50歳(重度の心身障害者)を扶養していたが、夫、妻は後期高齢者保険へ、娘は国保になり保険料が高くなった。夫86歳の年金のみの生活なので、水光熱費を切りつめている。市営住宅、クーラー無し、ストーブ無し。娘は数ヶ月フロに入っていない。

●国に死ねと言われたのはこれで2回目

・税金の使い道を正してほしい。
・昨年と比べて1年で2・5倍に。最大の浪費は戦争に加担すること。
・戦中は赤紙1枚で国のために死ねといわれた。今度は、赤紙で早く死ね。2回国に死ねといわれた。
・戦前・中、戦後、国のために一生懸命つくしてきたのに、いよいよ働けなくなった時に、こんなひどい扱いをされるのは非常に腹が立つ。
・国はこのままでは亡びるのではないか。一人暮らしの人は大変だと思う。
・説明もなしに突然年金からさっぴかれ、高齢者だからと別枠に切り離される、勝手に平気でやられるのは実に腹立たしく、精神的によろしくない。こんな制度はただちに中止してほしい。
・4月からひかれているが、十分な説明がない。戦争を体験し、今日の日本に成長したのも、この老人達の苦労があったればこそなのに、こういうしうちをすることは、自分たちも年をとり、高齢化する時がくることをわすれているのでは。

●「安くなった」は1割だけ

 「制度の内容について知らない」と回答した方が、37・2%。保険料負担は、3月までと比べ「高くなった」と回答した方が、41・3%。「安くなった」方は10・3%、一方で「あまり変わらない」「どちらとも言えない」の合計が34・6%。
 「保険料の天引き」は、53・7%の方が、「困るのでやめてほしい」と答え、「良いことだ」は、わずかに5・7%に留まっている。
 窓口負担は、「変わらない」が49・4%、「高くなった」方は9・3%であった。「下がった」方は2・1%。


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