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官庁速報


2008年 2月21日

経験者採用システムを拡充
府省からの要望増加に対応−人事院

 人事院は2008年度、民間企業で一定以上の経験を積んだり、専門性を備えたりしている人材を採用する「経験者採用システム」を拡充させる。同システムは、採用試験のノウハウを蓄積している人事院が各府省の経験者採用事務を支援する仕組み。各府省からは、同システムを活用したいとの要望が増えていることから、08年度予算案では前年度より約300万円多い1069万円を確保して対応する。

 経験者採用システムは、年齢にかかわらず専門知識や経験を有する人材を採用するため、06年度に導入された。各府省の要請に応じて、人事院が公募、教養試験・論文・面接などの能力実証を実施。当該府省が専門能力を試す選考を行った上で、採用が決まる。

 07年度は、農林水産省や国土交通省で幹部候補となる1種相当、金融庁・公正取引委員会で司法試験合格者を対象とした試験が行われた。このほか皇宮警察本部、外務省、法務省、経済産業省でも実施された。

 人事院人材局によると、08年度も同システムに対する各府省からの需要が高いという。その背景として、各府省はさまざまな行政需要に応えるために多様な人材を必要としていることや、民間企業の積極採用の影響で1、2種試験など定例の採用試験で人材を確保するのが容易でないといった事情があるとみられる。


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