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官庁速報


2008年 8月14日

未達成県・地域にペナルティー
生産調整、到達なら予算優先−農水省

 農水省は、2008年産米の生産調整の目標達成に向けた取り組みの一環として、未達成に終わった場合の都道府県、地域に対するペナルティー措置を設け、09年度に実施する方針だ。生産調整による米価安定の恩恵は、生産調整に参加しない地域、農家も受けるため、不満を募らせる参加者からは「ただ乗り」との批判も強い。非参加者に対するペナルティー措置を設けることで、目標達成に向けた取り組みを一層促したい考えだ。

 今秋にも省内に関係部局による「生産調整公平性確保措置検討委員会」(仮称)を設置。同委で08年産の全国の都道府県・市町村、地域の目標達成状況を詳細に分析、整理。その上で、09年度の水田事業に関係する各種事業の実施に当たって、目標に到達した都道府県、地域に対するメリットとして、達成状況に応じて優先的に採択・配分することとし、未達成県、地域への配分は削減する。今後とも生産調整の実効性、公平性を担保していくためで、具体的なペナルティーや、メリットの内容は今後詰める。

 同省によると、7月中旬時点の08年米の作付け状況は都道府県協議会からの報告で、約2.7万ヘクタールの過剰作付けとなっている。6月中旬時点からは2000ヘクタールほど改善されたものの、実際との乖離(かいり)分を考えると、なお目標達成は困難な状況。特に生産調整にこれまで非協力的だった重点7県を中心とする取り組みが課題になっている。


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