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官庁速報



保育所「園長」を資格化へ
09年度にも実施−厚生労働省

  厚生労働省は、保育所の「園長」を新たに資格化し、資格を取得するに当たって一定の要件を課す方向で検討に入った。育児の不安や悩みを抱える親の増加など、子育てをめぐる環境が変化する中、保育所や園長に期待される役割が高まっており、質の向上を図るのが狙い。2009年度からの実施を目指して作業を進める。

 同省は現在、保育所の指導要領に当たる「保育所保育指針」の改定を進めている。新指針には、園長の責務として「法令等を順守し、保育所を取り巻く社会情勢などを踏まえ、その専門性等の向上に努めること」などと明記する予定。 園長が入所する子どもの健康と安全に最終的な責任を有するとし、「保育所における健康および安全の実施体制等の整備に努めなければならない」とも定め、その責任と役割を明確化する方針だ。

 現在、保育所の園長は自治体の福祉部局の職員が兼務したり、子どもとはあまり関係のない部局から就いたりする場合も見られるが、同省は資格化を通じて園長の資質や専門性の向上を図り、こうした責任と役割に対応できるようにする考えだ。

 改定後の新たな指針は09年度から施行する予定。これに間に合うように、幼稚園の事例などを参考にしながら、経験年数や研修の在り方など資格を取得するに当たっての要件、現職の園長の取り扱いなどを詰める。内容が固まれば、省令を改正して対応する。

 幼稚園の園長は既に、学校教育法施行令で「教育に関する職に10年以上あったこと」といった要件を定めて資格化しており、同省は認定こども園など近年の幼保連携の流れからも、保育所についても同様の取り扱いが必要と判断した。


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