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2008年 6月 2日

厚労省認定基準より広く認定
大阪高裁でも全員勝訴

 原爆症申請を却下された京都、大阪、兵庫の被爆者9人が、却下の取り消しを求めた近畿原爆症集団訴訟(第一次)の控訴審判決が大阪高裁であり、原告9人全員を「原爆症」と認定しました。全国でたたかわれる原爆症認定集団訴訟は、仙台高裁判決につづき8連勝となりました。

 判決は、今年4月から実施されている厚生労働省の新基準で積極的認定の対象となっていない疾病も含め、すべての原告に原爆放射線の影響で発症した「放射線起因性」が認められると述べています。

 10時33分、傍聴に入れず裁判所前で待機していた支援者らが見守るなか、「全員勝訴」「認定基準の再度見直しを命じる」との幕が掲げられると、いっせいに歓声があがり、拍手が巻き起こりました。

 判決後に開かれた報告会には130人が参加、冒頭に勝利判決を聞けずに亡くなった3人の原告に対して黙祷をささげました。先日認定された第2次提訴の京都の原告(夫の遺族提訴)は、原告全員はもちろん、被爆者みんなが救済されるまで頑張るとの決意を述べました。参加者は、全員勝訴を喜びあうとともに、この判決を力に原爆症認定問題の全面解決へ全力をあげること、そして核兵器廃絶への大きな力にしていこうと決意を固めあいました。 体調不良で出廷できなかった京都の原告は、自宅で「全員勝訴」の第一報を聞き、「本当によかった。また元気が湧いてきました。弁護士さんをはじめ皆さんのおかげです」と涙ぐんでいました。
(京都原水協ニュースより)


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