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府民の目線はどこに

「改革「を急ぐあまり職員不在になっていないか
 「改革を急ぐあまり、人事異動があまりにも無責任になっている」「ただちに異動日明らかにし、拙速なすすめ方はやめ、ていねい、十分な人事異動作業を」「FA制度の導入でいったい誰が人事異動に責任をもつのか」。府職労は20日に、人事当局に対し、人事異動に係わるいくつかの問題について抗議と申し入れを行いました。職場では、疑問や不安、怒りが広がっています。26日になってやっと異動日が6月1日であることを明らかにしました。

●FA制度によって、特権的な仕事・職場が重視される一方では、地味な仕事・職場が軽視されていくのではないか。貢物がはびこるなどで、職場のありようが破壊される恐れがある。国の職場で働いていた実兄の例では、紐付き人事が横行した
●人事異動作業について私のまわりで出ている声は、「何か、バタバタと進められている」「異動日が分からないのは仕事上困る」「組織定数の提示が先であるべき」などだ。FA制度についても技師を中心に「特定の部署に希望が集中したらどうなるのだろう」など不安の声が出されている。
●FA制度について教育委員会当局は「今年はやらない」と聞いた。既存のルールに別のルールを持ちこむ、その狙いは特定の所に人を集めることにある。行きつくところは腐敗と情実人事だ。今は「1名を指名」だが、これが「2名、3名」となったら、さらにムチャクチャになる。教育委員会にあっても今年はともかく来年以降の導入が心配だ。大きな問題だ。
●FA制度には明確に反対だ。「自己申告書」についても、けっして押しつけとならぬように対応されてきた経過がある。だれもが平等に扱われるべき人事異動が破壊されてしまう。
●既存の自己申告制度には賛成の立場ではないが、FA制度によって職場の信頼関係が崩れるのではないか、希望が集中したらどうするのか。フラット化もそうだが、職場の議論を経ずに唐突に下ろされることで混乱をもたらすものだ。
●この間、当局は「従来とは違う」ということを鮮明にしたいがために既存の府庁のシステムをこわすことばかりをしている。今回のFA制度や既存のフラット化にしろ、民間などでやられているからとりあえずやってみようというスタンスだ。1千万円の年間予算をかけ年度末の忙しい時期にとりくまれたセルフアセッサー研修もそうだが、対府民との関係でどうなのかという視点は無しに職員の意識改革を狙っている。
●部の管理職は「組織定数は連休明けではないか」と語っていたが、5年間で職員17%削減の目標がどのように具体化されるのか、きっちりと見ておく必要がある。
●すでに職場では定数減の話が出ている。隣の課にいる子育て中の女性職員は「課で1名減の見込みであり、そうなったら残業をできない私は異動しなければならないが、どこに希望したらよいか困っている」と話している。
●私の課では管理職が「ここは忙しい職場。2年以上在籍している職員はみんなFA宣言するので、きっと人が足りなくなるはず」と広言している。職場では、知事選のマニフェストに載っていたからというだけで、決まってもいないのに6月補正にむけた動きが始まっている。
●連休中の5月5日、6日が6月補正予算の総務部長査定らしい。いったい作業はだれがすると思っているのか。
●退職によって欠員1名が生じ4月から嘱託職員で手当てしているが、今後、不補充になるにしても正規職員で補充されるにしても矛盾が生じることとなり、問題だ。
●地方機関でも電子決裁が始まり、いきなり混乱している。簿冊が山ほどたまってしまったり、「大事な決裁は紙で回すように」などの指令≠ェでた。
●内容の善し悪しは別にして、これからいよいよ「電子府庁化」の本格的な作業がスタートしようというのに、課内では減員の話がすでにあがっている。いったいどういうことなのか。 



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