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府職労ニュース


2010年 4月 8日

パソコンが稼働しない、釣り銭がない
京都地方税機構、顛末記

寒い中、暖房器具もない、風邪引きそう

 4月1日から地方税機構がスタート、現場では「釣り銭がない」「パソコンが稼働しない」など様々なトラブルが。その様子を現場から報告していただきました。

●4月1日

 9時過ぎから、電話が鳴り始める。「そちらで分納相談してほしいとの文書が届いたので電話を架けた」「A市へ電話したらこちらへ電話してほしいと言われた」とどんどん電話がかかってきました。
 滞納整理支援システムは4台しか稼働せず、しかも、研修を受けたのが全員でないので操作方法を聞いての対応。いつもの「お待たせしました」の言葉に「大変申し訳ありません」を加えて平謝り。来所者が納付されましたが、釣り銭を出そうにもお釣りが無い始末。やむなく、税務室で両替。情けないことこの上なし。
 午後からは辞令交付、所内会議。その間にも電話がなる。対応に追われて気がつけば会議は終了。執務室は寒く、市町村派遣の職員さんも「風邪ひきそう」と肩をすくめる。暖房器具が機構事務所にはなく、府から借りる始末。

●4月2日

 朝、パソコンを立ち上げても稼働せず。聞けばポートが無いため増設しないとセッティングできないとのこと。自前でラン線を捜し延長コードも借り、稼働させるも全職員の台数が稼働することにはなっておらず、フル稼働の状態。しかも、府の税務電算なら1台で3つの業務画面が確認出来たものが、1業務しか展開せず、対応記録を入力中に別の来客があると、一旦閉じて来客者の画面を開くことに。しかも展開が遅い!文字変換システムは変換間違いだらけ(「換価」が「看過」、「来庁」が「来朝」)、みんなの口をついて出るのは「つかえんやつやな」「派遣元のシステムを使わせてくれ」。封筒もまだ出来ておらず、庶務担当の職員がワープロで封筒に印字(封筒がまた薄くて中身が透け透け)、定形外封筒はどうしましょう?窓開封筒もまだありません。

●4月5日

 「おはようございます」今日も朝からパソコンが動かないという人が何人か。毎日毎日綱渡り。今日は暖かく、補助暖房は休止。でも明日からまた寒の戻りが…灯油どうしましょう。しきりに電話が鳴る、釣り銭はなし、今日も両替に走る、臨時職員さんがいて欲しい。府民にも職員にも多大な労苦を強いてのスタートとなりました。現場無視のすすめ方が様々な形で露呈しています。
 職員はそんな状況でも「問題が生じないように」「丁寧な対応に」と頑張りました。府税事務所や振興局税務室の納税担当職員も、従来より人員が減るなかでも、来客対応、自動車税の減免など頑張っています。。      


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