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府職労ニュース


2010年 7月 6日

基本給、一時金の引き下げの動き
定年延長へ意見申し出、50歳代の賃金水準引き下げ検討

人事院勧告めぐり公務労組連が交渉

 8月上旬の人事院勧告に向けて、公務労組連などが人事院と交渉する中で、マイナス勧告の動きや高齢層の賃金水準、病気休暇、非常勤職員の勤務条件等、重大な内容を含む勧告が検討されていることが明らかになりました。現時点で人事院が回答している内容は次の通りです。

(1)基本給
 民間の春闘結果は、昨年と今年がほぼ同じ。昨年の人事院勧告は△0.22%となっていることから、公務員の賃金水準改定状況によっては今年の勧告もマイナスとなる危険性がある。

(2)一時金について
 昨年冬の落ち込みが大きく、本年夏の妥結状況が前年並みであることから、マイナスとなる危険性、現行の年間支給月数4.15月から4.0月を下回る可能性が高まっている。

(3)高齢期雇用(定年延長)について
 高齢期雇用(定年延長)に向けた意見の申し出を行うべく、人事院は作業を進めている。具体的には、公的年金の支給開始年齢の引き上げに合わせて、平成25年度から3年に1歳ずつ段階的に定年年齢を引き上げるよう措置(65歳定年制が完成するのは平成37年度)。検討課題の中には給与制度の見直しがあり、定年後の給与水準を定年延長時よりも相当程度引き下げることと定年前における給与(50歳代後半層)の賃金抑制を検討している。

(4)高齢層の賃金水準
 ①近年、民間では50歳代後半層の給与水準が、落ち込む傾向がみられ、高齢層の官民の給与差は依然解消されず、むしろ広がる傾向がみられる。最新のデータに基づく官民給与の状況をみると、50歳代については公務の給与水準が民間を大きく上回り、特に50歳代後半層における官民の給与差は拡大している傾向が見受けられる。
 ② このため、人事院としては、この拡大傾向に早急に対応することとし、その際、50歳代後半層の官民給与の不均衡の問題に適切に対応するためには、従来の俸給の傾斜配分による方法では限界があることから、50歳代後半層の職員に焦点を当てた措置を実施することが必要であると考えている。具体的には、50歳代後半層の職員の給与(現行の俸給表に定める俸給月額等を変更せず)に一定率を乗じ、マイナスする措置が適当と考えている。

(5)病気休暇制度について
 人事院は、民間企業における状況をふまえたものとする必要があること、長期にわたる病気休暇を取得する者の割合が上昇傾向にあり、欠員補充が可能となる病気休職との役割分担を明確にすることが求められてきたこと、断続的に病気休暇を取得する職員に対する適切な健康管理及び服務管理を行う必要があること、結核罹患率の低下傾向等から結核性疾患を含め特定の病気を対象とした特例的上限期間は設定しないこと等の見直しを行うとの提案を行っている。人事院勧告の中で病気休暇制度の見直しについて触れた上で、本年秋に規則改正を交付し、2011年1月1日から施行することを予定している。

(6)非常勤職員制度について
 人事院は6月29日、国公労連に対し、昨年の勧告時以来表明していた日々雇用非常勤職員の任用形態見直しに関わる人事院規則等の改正案を提示した。
 その要旨は、①日々雇用制度を廃止し、フルタイムの非常勤職員として「期間業務職員」を新設。②任期は会計年度内で、最長1年。③採用は公募を原則とする点は現行通り。④ただし、今回新たに、公募原則の例外として、原則2回までは公募によらず勤務実績により採用できるとし、この点は人事院規則ではなく通知とする。⑤人事院ホームページ上で規則改正についパブリックコメントを求め、確定し、8月上旬に公布、10月1日施行。としている。

●全国闘争が大切に

 基本給と一時金のマイナス勧告に加えて、50歳代後半層の給与カットという新たな攻撃が強められるもとで、府職労連は全国闘争を重視して取り組んでいます。
(1)人事院総裁あて「2010年人事院勧告にむけた要求署名」
 すでに提起済の署名です。7月27日を期日として、組合員を上回る集約を目標とします。

(2)公務員給与改善を求め、50歳代後半層の給与削減に反対する職場決議のとりくみ
       
(3)臨時・非常勤職員の労働条件改善を求める要求ハガキ行動
 「均等待遇をはかること」「3年雇い止めなど上限を設けないこと」などを求めるハガキです。

(4)夏季闘争勝利7・28中央行動
 夏季闘争の山場となるとりくみです。各支部代表参加を目標とします。
・7・28総決起集会 12:15~13:00 日比谷野外音楽堂
・人事院・厚労省前要求行動 13:15~13:45 人事院・厚労省前
・各省前要求行動14:00~14:30 総務省・財務省・公務員制度改革推進本部
・銀座パレード 15:00~日比谷公園中幸門出発~16:10鍛治橋駐車場解散

(5)官民共同のたたかい 京都労働局長宛の最低賃金引き上げを求める署名の結集をお願いします。
 7月27日(火)12:20~御射山公園集合(京都労働局まで昼デモ、請願)で提出します。 。


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