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府職労ニュース


2010年 7月 2日

相対化ので矛盾顕在化
新たな人事評価制度

「どうして私がBなのか?」 ほんとうに人材育成に役立つのか

  「新たな人事評価制度」における相対化の通知が行われ、職場では「どうして私がBなのか?」、「あれで、どうして人材育成と言えるのか」などの声があがっています。

 6月22日、「新たな人事評価制度」の4回目の試行(※当局用語では「検証」)で、今回が初めてとなる相対化を経ての通知(フィードバック)が行われました。

 「あなたはAです」。あるいは「あなたはBです」との通知が各所属長から一人ひとりの職員に行われ、早速、職場からは多くの疑問の声があがりました。

 「あなたはBです」と告げられた、ある職員がただちに「どうして私はAではなく、Bなのか?」と質問したところ、所属長の答えは「私には分からない。5月末の異動でやってきたばかりで、あなたの評価は行っていないから」でした。笑い話ではありません。実際にあったやりとりです。

 次は、外郭団体に派遣されている職員の例です。この団体は府内の各地に点在しており、これらの「事務所」に派遣されている職員へは、当初、派遣元の本庁現課の課長が電話で「あなたはAです」、あるいは「あなたはBです」との通知を行おうとしました。人事当局から「22日中に通知を済ませるように」との指導があったためです。

 これには、ただちに該当の職場の組合役員が「一片の電話対応で済ませるとはひどすぎる」と批判し、本庁現課の課長が別途、該当の職員に直接会って通知することになりました。

 これら2つのケースだけを見ても、「相対化を経ての通知」なるものが、いかに機械的・形式的な中身なのかは明らかです。「どうして私はAではなく、Bなのか?」との質問に答えられない所属長がいては、「人材育成」の看板が泣こうというものです。

 府当局は「速やかな本格実施を」との基本方針を掲げていますが、府職労は今回の事態もしっかりと〝検証〟し、引き続き真に人材育成となる制度を求めてとりくみを強めていきます。。 


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