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府職労ニュース


2010年 7月 1日

米艦「ガーディアン」の舞鶴港入港拒否を
京都府に府職労など申し入れ

舞鶴西港を軍事基地にするな

 米艦が7月1日に舞鶴港に入港予定。今回は、米第7艦隊所属の掃海艦ガーディアン(1,389トン)で、母港は長崎県佐世保基地。入港に反対する安保破棄京都実行委員会はね京都府に「入港を拒否する」よう申し入れました。府職労も同様の申し入れを行いました。(写真はホームページより)

 7月1日、舞鶴港への米艦入港が計画されています。
 私たちは、舞鶴港を日米の戦略拠点とするような軍港への変貌を許すことはできません。
 舞鶴港の管理責任を有する京都府知事が、米艦船の入港を拒否することを強く要求します。

 入港を計画する艦艇は、米第7艦隊所属の掃海艦ガーディアン(1,389トン)で、母港は長崎県佐世保基地となっています。掃海艦は、米海兵隊の揚陸艦隊や米空母機動艦隊などが戦闘出動できるように、「敵国」が敷設した機雷などを見つけ出し破壊するという前線部隊の役割任務を持ったものです。

 これらの艦船は、中東にまで実践配備されている部隊であり、防衛ではなく侵略の部隊です。
 「ガーディアン」は、これまで、新潟港、博多港、宮崎市の宮崎港、沖縄・与那国町の祖納港、広島県・呉港、山口県・下関港などに入港してきました。09年4月3日には、沖縄県石垣島の石垣港に強行入港しています。石垣港への入港では、石垣市長は「市民の安心安全を守る観点から同意できない」とし、オバマ米大統領にまで文書を送っていました。仲井眞知事も自粛を求め、市議会議長も個人的な見解として賛成できない立場を示しています。

 米海軍は当初、4月1〜3日に寄港する通知を出していましたが、石垣市が岸壁の空きがないと拒否したため3〜5日に日程を変更して再通知しています。
それはまさに、「親善・友好」は名ばかりで入港すること自体が目的となっています。実際に、同時入港した姉妹艦「パトリオット」のロバート・シュウ艦長は「石垣港でも他の港と同じように、必要最低限の調査はした」と入港目的の核心を露わにしています。

 今回の舞鶴港への入港にあたって、自衛隊北吸桟橋に、空きがないため、舞鶴海上自衛隊の艦船「しらね」「はまゆき」の2隻を、西港(民間港)に移動させるという計画案が出されています。

 西舞鶴の港まで「軍港」にするという、とんでもない計画は断じて許すことはできません。
 これまで、舞鶴港への米艦入港は、三代に渡る知事が、くりかえし、容認してきた中で、述べ38隻におよび、なかでも、核兵器搭載可能艦が27隻にもなっています。

 昨年、9月14日、イージス駆逐艦「カーティス・ウィルバー」の入港について、京都府は「外務省に問い合わせたところ“事前協議がないので核は持ち込まれていない”との回答をもって」容認しています。その2日後、岡田外務大臣が「日米密約」の調査命令を出し、今日では「事前協議制」が核持ち込みのための隠れ蓑であったことは明白になっています。

 舞鶴港を、「鎮守府」として侵略戦争のための港にされた、痛恨の歴史を忘れてはなりません。

 日本海を平和の海に、舞鶴港を友好のかけ橋にすることは府民の大きな願いです。
 舞鶴港の管理責任者である京都府知事が、府民の生命と安全を守り、戦争への危険を拒否する立場を貫くならば、米艦船の入港を止めることができるのです。憲法と港湾法を厳守し、「米艦船は入港させない」と確固とした姿勢をつらぬくことを求め、合わせて以下の事項の解明を強く求めます。

1、港湾法の遵守=入港届と入港を認める根拠、非核証明の義務付。

2、府民の安全確保=艦船に積載されている、武器・弾薬等の安全確認。米兵による事故・事件・犯罪の未然防止、口蹄疫などの検疫体制の確立。

3、監視体制撤廃=米軍・自衛隊・警察などによる府民敵視の監視をやめよ。府民への情報公開。  


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