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【自分への思いやり】     

・セルフコンパッションでうまくいく!(9)

怒りをうまくコントロールする方法


  誰かにひどく怒ってしまった時、
怒り過ぎたことを後悔し、自己嫌悪に陥ったりしてはいませんか。
 怒りは人間が進化する中で自分を守るために生まれた感情です。敵に襲われ命の危機を感じた時、反射的に怒りの感情が湧き上がり体は闘いの準備をします。
 また心にも変化が起こります。脅威の対象に意識をフォーカスさせ、そこから注意をそらさないようになります。さらに対象を排除する方法について繰り返し思考しますが、冷静・客観的に考えることなく、すぐに行動しようとします。これらはみな、自分の命を守るために組み込まれた脳のシステムなのです。
 ですから、攻撃されたと感じると、冷静に考えられずに行動してしまうのは、あなたのせいではありません。人間の脳がそういうふうに作られているのです。
 ではどうやって後悔するような行動を抑えるか。まずは怒りのシステムを理解して、自分を責めないようにします。怒りを感じたとき、「脳が脅威を察知し、攻撃者を排除しようとして反応しているんだ。怒りを感じるのは自分のせいではない」と理解します。
 このステップが入れば、コントロールは楽になります。ゆっくりと深呼吸をして、自分に優しい言葉をかけます。「こんな場面では誰だって怒りを感じるよ。あんなことを言われて嫌だったし、つらかったね」と怒りの背後にある悲しみや失望に目を向けます。こんな自分への思いやりが、怒りを和らげるのです。(連合通信)