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2014年 12月11日

「宗教弾圧が昔の話でなくなる」
秘密法廃止求め牧師らが会見

教会を「小さな靖国にしてはいけない」

 教派を超えたキリスト教の牧師でつくる「特定秘密保護法に反対する牧師の会」が12月9日、都内で会見を開き、同法の廃止を訴える声明を発表した。

 日本ホーリネス教団・川越高階キリスト教会の杉浦紀明さんは、1942年に治安維持法により、134人の牧師が検挙され、約300の教会が閉鎖された「ホーリネス教会弾圧事件」に触れ、「理由もわからないまま突如弾圧が始まったと言われている。平成の治安維持法とも言われる秘密保護法は、この事件を想起させる。同じようなことを繰り返してはならない。白紙に戻すべきだ」と力を込めた。

 西武柳沢キリスト教会の星出卓也さんは、国民の知る権利が奪われていた戦前の日本について、「国が垂れ流した情報を信じ、『隣国が悪い』『自分たちが正しい』と敵意がたきつけられていた。実態がわからなければ、教会も『愛国礼拝』を行う場になってしまう」と指摘。宗教者として「聖書の教えの根本は、隣人を愛すること。教会を、若者を戦場に送り出すための『小さな靖国神社』にしてはならない」と訴えた。

 声明は「憲法前文及び第9条で記された平和主義、聖書が示す正義と公義、平和と和解が大切にされ、少数者の声が押しつぶされることのない社会のために、声を上げ続ける」などとして、特定秘密保護法の「速やかな廃止」を求めている。 (連合通信)                                                           
 

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