京都府職員労働組合 -自治労連- Home 情報ボックス 府政NOW 京の写真館 賃金 料理 大学の法人化



2013年 4月19日

「5000億円市場へ」 
トクホ、定着?

過剰宣伝に惑わされないで

 特定保健用食品(トクホ)が生活にすっかり定着してきました。1997年度は1315億円だった市場が2007年度、6798億円まで成長。以降も5000億円台を推移していましたが、昨年度はキリンが発売したトクホ初のコーラが大ヒット。市場規模の調査を行っている公益財団法人日本健康・栄養食品協会の担当者も「(昨年度越えの)感触はある」と話しており、さらに伸びそうな勢いです。

▼トクホコーヒーも好調

 トクホは、「おなかの調子を整える」「歯を丈夫にする」など、特定の健康保持に役立つと消費者庁に認められた食品です。効果を示した「保健の用途」と許可マークをラベルやパッケージに表示することができるようになります。1991年の制度開始以来、1037品目が許可を受けています(2013年3月26日現在)。

 トクホの飲料は30~40円値段が高い傾向にありますが、都内のあるコンビニの話では、昼時のサラリーマンだけでなく、女性にもよく買われているといいます。4月4日にトクホのコーヒーが発売されると、6本入りのパックを4つも買ったお客がいたとか。「私も飲んでみようかしら」と店員の女性も興味津々です。

▼節度をもった摂取を

 一方で、消費者に過度な期待を抱かせたり、効果が不明確な広告が問題視されています。消費者委員会も1月に出した声明の中で、「あたかも特保さえとっていれば、食事のバランス等とは無関係に効果がある旨を示唆し、あるいは暗示するようなイメージ広告など、審査に当たった者として違和感を覚えるものが見受けられる」と指摘しました。表示許可された効果を十分確認したうえで、節度をもった食べ方や飲み方を心得たいところです。 
                         

府職労ニュースインデックスへ