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2013年 7月18日

    日本も関係あるぞ

スノーデン問題

 米中央情報局(CIA)元職員のエドワード・スノーデン氏が、米国の情報収集活動を暴露しました。米国内や欧州で盗聴を繰り返している事実や、スパイ容疑を掛けられた同氏の亡命先がどこになるのかが話題になっていますが、日本にも深くかかわる問題であることを忘れていませんか?  

▼三沢基地で傍受活動?

 スノーデン氏は6月、英ガーディアン紙の取材に応じ、「2009年にCIAを離れ、日本の米軍基地にある米国家安全保障局(NSA)施設に配属された」と語りました。

 その施設は、三沢基地(青森県)で昨年運用を終えた巨大アンテナ「象のオリ」と推定されます。NSAは、ここで極東地域の軍事外交情報を傍受してきたとみられてきましたが、同氏の暴露で、米国が日本を拠点にあらゆる通信情報の監視や盗聴をしていたのが証明されたのです。

▼「在米大使館も盗聴していた」

 ガーディアン紙は、同氏から示された内部資料を元に「NSAが、在米日本大使館も盗聴していた」とも報じました。通信機器に盗聴器を埋め込むなどの手口で、大使館の通信情報を集めていたそうです。

▼日本政府はモノマネ

 米の盗聴活動に対し、欧米各国は反発する一方、日本政府は「外交ルートで確認している」(菅官房長官)と穏便に事を収めようとしています。安倍政権は6月、国が情報収集活動を本格的に行う組織「国家安全保障会議」の創設法案を閣議決定しました。国際的に非難されている活動をモノマネしようという動き。スノーデン問題は、日本でも盗聴や監視が強まることに警鐘を鳴らしています。
                  

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