▼労働組合日本プロサッカー選手会／現役引退後の生活を支える 　Ｊリーグ１部・２部のほぼすべての日本人選手が加入しています。2011年に発足しました。それまでは社団法人の「選手会」として日本サッカー協会やＪリーグと、選手の待遇などについて話し合っていましたが、交渉が難航。団体交渉権、ストライキ権を持つ労働組合を併設したものです。 　現役引退後の生活を金銭面で支える制度の充実や、日本代表戦の「勝利給」引き上げなどすでに数多くの成果を上げています。交渉主体を労組とすることで「（協会やリーグ側が）選手会にきちんと向き合うようになった」と関係者は話しています。 ▼労働組合日本プロ野球選手会／球界の発展へ、ストも 　2004年、パ・リーグの球団が１つ減ろうとする事態に、選手たち全員がストライキに突入。世論を味方につけ、６球団の維持、セ・パ交流戦の実現にこぎ着けました。最近では、ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）のスポンサー権の問題で提言するなど、球界の発展に積極的に発言しています。 ▼日本声優ユニオン／出演ルールと地位守る 　母体は「日本俳優連合」という、日本の声優さんのほとんどが加入している協同組合です。 　コスト削減の波が、映画やアニメ制作にも押し寄せる昨今、不当な出演条件を押し付けられたり、報酬未払いが起きた場合などに備え、2008年に労組が設立されました。争議権（スト権）を獲得し、声優さんたちのバックアップ体制を整えています。 ▼東京ディズニーランドの労組／家族や仲間が幸せでこそ 　ゲスト（来園客）に夢を与える仕事だからこそ、キャスト（従業員）とその家族の、働きがい、生きがいを大切にしています。仕事にも役立つ小児救急救命講習をはじめ、ねぶた祭り体験、家族で地引き網、バーベキューなど、お楽しみイベントはさすが充実。もちろん、給料の増額をめざして春に行う「賃上げ闘争」にも、毎年参加しています。 ▼団結／お坊さんもお笑い芸人も 　長野の有名なお寺ではお坊さんが地域のユニオンに加入し、解雇を撤回、今も定期的に交渉しています。労働者の「駆け込み寺」として、飲食店のホステスさんが理不尽な罰金を取り戻すなどの困りごとの解決にも力を発揮しています。 　仕事確保に取り組む組合も。埼玉の建設職人でつくる組合は、自ら開拓した仕事先に組合員を「派遣」する事業をスタートさせました。また、「お笑い芸人」の組合もできています。労組の集まりを盛り上げ、合わせて営業先も増やそうと頑張っています。
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