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2013年11月28日

虐げられる「国民主権」
秘密保護法案が衆院で強行採決

自・公・みんなの暴挙

 国の情報を恣意(しい)的に隠す恐れが強い特定秘密保護法案が、11月26日に衆議院で強行採決された。その内容と審議のやり方をみると、安倍政権は「国民主権」をとことん軽んじていることがよく分かる。

▲うそ隠すのが目的?

 法案は秘密の対象を外交、防衛など4分野に限定するというものの、秘密を指定するのは行政の長。何を秘密にするかの基準もあいまいだ。政府が都合の悪い情報を隠す懸念は、修正を経ても消えていない。

 原発からの汚染水漏れが続いているのに「完全にコントロールされている」という安倍首相。国益を守ると約束しながら、TPP交渉でコメなどの関税撤廃に進む政府・自民党。政府のうそは日常茶飯事である。

 うそは、国政に関する情報を知ることができる状況の中でこそ、うそだと判断できる。肝心の情報が隠され、うそがまかり通れば、「国民主権」は名ばかりとなる。国民はよけいな疑問を持たず、お上の言うことに素直に従っていればいいという発想だとすれば、どこかの独裁国家と同じになってしまう。

▲国民の声を徹底無視

 法案審議で多くの疑問は解消されていない。国民からのパブリックコメントや、「福島公聴会」での意見の多くは反対か慎重審議を求めるものだったが、全く無視された。そして衆院の強行採決である。

 国権の最高機関である国会を軽視し、国民の声にも耳を傾けない。 

 秘密保護法が招き寄せる社会では、国民が国の主人公であり続けられる保障は全くない。
 

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