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2013年 8月13日

    「核兵器全面禁止を迫ろう」
原水禁2013年世界大会が閉幕

廃絶の機運は今

 原水爆禁止2013年世界大会(日本原水協などの実行委員会主催)の長崎大会が8月9日に閉幕し、全ての日程を終えた。
 参加者たちは、世界各国からの報告などで核兵器廃絶の国際的機運の高まりを実感した様子。7日の長崎大会開会総会では、海外ゲストが「政府間の核兵器全面禁止交渉をいつ始めるのか」と問いかけると、集まった6500人が「今でしょ」と流行のフレーズで応えた。

▼脱原発アピールも

 長崎大会では脱原発の訴えも目立った。静岡県湖西市の三上元市長は、「原発はテロリストの標的になる懸念がある。核兵器とみなすべき」と主張。福島事故で避難を余儀なくされている小学6年の志賀晃大君は、「(原発がなければ)こんなにつらく悲しい体験をすることもなかった」と心の傷を明かした。

 分科会では、憲法9条の改悪阻止、非核平和の自治体づくりなど15のテーマに取り組んだ。最終日の9日に出された決議要旨は以下の通り。

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 いま各国政府の間に、核兵器の非人道性を告発し、その禁止を求める流れが急速に広がっています。2010年NPT再検討会議の「核兵器のない世界」への合意の実行をせまる新たな動きです。秋の国連総会や来春のNPT再検討会議準備委員会などを節目として、国連本部に「核兵器全面禁止」署名の山を積み上げましょう。

「オバマ、安倍氏はウソつき」米映画監督のオリバー・ストーン氏原水禁世界大会で政府批判

 被爆地を訪問するため来日した米国の映画監督オリバー・ストーン氏が、原水禁世界大会に参加し、広島・長崎の各会場でスピーチを行った。日米両政府を厳しく批判した内容を紹介する。(文責・連合通信編集部)

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 第二次世界大戦で米国のトルーマン大統領がパンドラの箱を開き、核兵器は世界中に拡散した。核兵器廃絶は素晴らしい理想だが、実現は難しい。というのも、米国がまるで狂犬のごとく、核兵器をちらつかせて世界中に脅しをかけているからだ。この方針を改めさせるには、非常に大きな力、転機が必要だろう。

▼「市民運動に期待」

 日本、特に被爆者の方々はとても悲惨な状況を目の当たりにした。日本こそ平和な世界へのかじ取りを担うべきなのだ。

 しかし、実際は世界で4番目に強力な軍隊、自衛隊を持っている。平和を口にしながら、アジア諸国の武装化を進めているオバマ大統領はウソつきの蛇だが、彼と相思相愛の安倍首相も蛇だ。広島の平和記念式典で、首相は「核兵器不拡散を推進する」と表明したが、私はその言葉を信じられない。

 同じ敗戦国のドイツは今やピースメーカー、平和の仲介者になっている。日本にもその役割を担ってほしい。そのためには皆さんの運動の力が必要だ。(8月6日、被爆68周年原水爆禁止世界大会・広島大会で)

                

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